アルバム「黒猫ホテル」に収録

東京ゲゲゲイ【愛のフルコース(feat. 武田真治)】MV解釈!召し上がれ!美しく妖しいフルコースをの画像

1度見たら虜になってしまうと話題の東京ゲゲゲイ

リーダーのMIKEY率いる5人のパフォーマンス集団です。

”キテレツメンタルワールド”という独自の世界観を貫くパフォーマンスでおなじみですね。

そんな東京ゲゲゲイ楽曲の1つ「愛のフルコース」を聴いたことがありますか?

美しいMIKEYの歌声と欲望にまみれた歌詞が印象的な楽曲です。

この楽曲は2018年にリリースされた「黒猫ホテル」に収録されています。

ライブでもMIKEYのセクシーさに度肝を抜かれる人気楽曲。

今回はそんな「愛のフルコース」をお届けします。

しかも今回はサックス奏者である武田真治さんと初コラボ!

東京ゲゲゲイと武田真治さんがどんな絡みをするのか楽しみですね。

それでは早速ミュージックビデオを見ていきましょう。

ミュージックビデオで観る「愛のフルコース」

ミュージックビデオの舞台はフランスです。

「誰でもいい」

女のつぶやきから物語は始まります。

そして次のつぶやきはなんとも大胆なもの。

「若さと美貌を兼ね備えている男なら誰でもいいの」

そして次にその理由も語られていますね。

この物語の主人公である(MIKEY演じる)赤い服の女性は、自己愛の為に他人の愛を欲しがる哀れな女…

そして今日も彼女は自分を満たすため、街を彷徨うのです。

獲物を探しに今日も街をうろついて…

美しく着飾った赤い服の女は、あるカップルに目を付けます。

まるで男の魅力を振りまいている何かに吸い寄せられるように。

その表情は”獲物”を狙う雌ヒョウのごとく鋭く、男を見つめています。

そしていつものようにレストランに入るカップル。

そして大胆にもその後につき、隣のテーブルに腰を下ろす主人公。

ウェイトレスが来ると東京ゲゲゲイお得意のVogueダンスが始まります。

愛に飢えた女が他人の男を欲する欲望とは一体何なのか?

「誰でもいい」と投げやりに男の温もりを求めるのは本能なのかもしれません。

しかし、利己的と自分を分析しているので理性はありそうです。

単なる肉体的・精神的な空虚感を埋めるためなのでしょうか。

主人公の本音が見えてくるのか…気になりますね。

先を観ていきましょう。

ゴクリ唾飲んで
まずは前菜から
早速汚した白い
テーブルクロス

そんなに焦らなくていい
誰も横取りしないわ
これは貴方だけのモノ
どうぞ召し上がれ

出典: 愛のフルコース/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝

まさにフルコースを食するかのような歌詞です。

フルコースのメイン料理を待ちきれない様子がイメージできます。

「愛のフルコース」は女がメイン料理を男と見立てて美味しくいただくーー。

そんなことを連想させる世界観。

女の中に眠る残酷かつ大胆な本能と、狙った獲物は逃さないという狩の習性が表現されているようです。

美味しくなるのを楽しんでいる魔性性

ウェイトレスに扮するのは東京ゲゲゲイのメンバーです。

猫耳と猫メイクで「黒猫ホテル」をイメージしているかのような出で立ち。

赤い服の女がそれによってより魅力的に。

ワインを飲む男をいやらしく見つめるその表情は、男性なのに女性よりも女性らしく感じます。

ここがダンサーMIKEYのすごいところでもありますね!

もっと食べて
もっと飲んで
もっと もっと もっと
裂いて刺して
吸って切って割って噛んで
グチャグチャにして
これが愛のフルコース

出典: 愛のフルコース/作詞:牧宗孝 作曲:牧宗孝

美味しく食事をしている様子がこんなにもセクシーに表現できるものでしょうか。

これも彼らのなせる業なのか…。

歌劇団を立ち上げている東京ゲゲゲイは、”魅せ方”には徹底的なこだわりがあるようです。

表情、しぐさを歌詞に乗せることで、観る者が一気に「愛のフルコース」を理解する。

そんな表現力があるのではないでしょうか。

食事はまだまだこれからがお楽しみ

狙った獲物に自分の存在を気付かせる魔性っぷり。

彼女と楽し気に食事をしていることもお構いなしです。

まるで自分の存在を誇示するかのようにその行動は大胆に。

生き血を欲しがるゾンビの仮面をかぶった女とでも表現しましょうか。

ワインを口にして”にやり”とほほ笑むその目は赤く血に染まっています。

遂に手に入れる私だけの獲物