くだらないことでもいいから話をしよう、まだ一緒にいよう。

そう「君」に語りかけているように思えます。

何者も、例え自然であっても今の自分たちの邪魔をしないでくれ。

そんな気持ちが伝わってきます。

でもきっと雨が降って傘がなくとも、この2人は話を続けるのでしょう。

自然にこのシーンの情景が浮かび上がってくる言葉選びはさすがYogee New Wavesです。

ラストの歌詞

時の流れを受け入れている様子

夕日に溶けて 無くなってゆく 雲の影は竜巻を呼ぶ
眺めゆく 流れゆけ

出典: SAYONARAMATA /作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate

雲が夕日に混ざって消えて行く様子。

それをただただ眺めている。

時の流れに抗うことは出来ないから、しっかりと見つめて受け入れる

そんな2人の姿が浮かび上がります。

明日晴れた 気にもなれば 少しくらい 想うはず
泣くな友よ 明日になれば 天使の道さ 下りきれ
わだちを見た 君の顔が少しばかり 大人びて
やけに晴れた 青の深さ 飛行機雲だ 飛び上れ
切れた雲は堤防をそれて

出典: SAYONARAMATA /作詞:Kengo Kakudate 作曲:Kengo Kakudate

そしてラストのサビではまた「君」へ向けた言葉が綴られています。

ここではメロディーがベースメインになり、穏やかな声がしっかり響き渡ります。

繰り返されるこの歌詞により、「君」が自分の気持ちに決着をつけた様子。

いや、決着なんてつけなくてもしっかり自分の足で立っている様子を描いているのかもしれません。

どんな形であれ、「旅立つ人」と「残される者」の悲しみ

そしてそれを乗り越えて生きて行く強さを歌った曲なのかなと筆者は感じました。

ミュージックビデオのストーリー

豊かな風景の田舎町で撮影されたミュージックビデオ

自然溢れる田舎町で撮影されたこのミュージックビデオ。

主役の女の子は映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」主演の岸井ゆきのさんです。

映画の世界の「その後」を描いているのだそうです。

ストーリーはこの女の子が朝に目を覚ますところから始まります。

Yogee New Wavesチケットを握りしめてライブハウスへと向かうという構成です。

しかしストーリーとは関係無く、女の子が住む和造りの民家でYogee New Wavesが演奏をしています。

この作りがアンバランスでたっぷりな遊び心を感じられます。

Yogee New Wavesと民家、という組み合わせも何故かフィットしているのです。

女の子進んで行く先々で演奏を続けるYogee New Waves。

不思議な世界観で進んで行くその映像から、目が離せなくなります。

ライブハウスに辿り着く女の子

豊かな景色を背に、道を進んで行く女の子。

その顔には期待が溢れているような笑顔が浮かんでいます。

Yogee New Wavesの緩やかな音楽と自然で一杯な映像が、穏やかな世界観を演出。

都会の風景が似合うバンドだと思っていましたが、緑豊かな景色との相性も抜群です。

そしてついに女の子がライブハウスに到着します。

ステージ上で「SAYONARAMATA」を演奏するYogee New Waves

女の子はその姿を恍惚とした表情で見上げます。

後押しするようなメロディーを聴き、女の子が笑顔を浮かべて終わります。

映画ともリンクしているこの映像は、きっと困難にぶつかっている人々の背中を押してくれるでしょう。

ファンの声

【SAYONARAMATA/Yogee New Waves】歌詞解説!生きていくことの喜びを表現!?の画像

暖かくて、明るくなれる曲

やはり都会的なイメージが強かったYogee New Waves。

この曲で暖かい自然とも溶け込む音楽も作るということが認知されました。

前を向くことができる、明るい曲だという評価の声が多く上がっています。