そんな君色の生活は終わり、現在は涙色に包まれてしまいました。

もう会えないけど、思いだけは止め処なく溢れ続けている様子

無くして初めて気が付いた相手への気持ち。

会えないからこそ、その気持ちが止まる事もないし変わる事もない。

この気持ちは、明日も、もしかしたら永遠に続くかもしれない…。

そんな状態を涙色と表現しています。

好きな人の影響で、自分が変わった事はありますか?

知らないバンドも好きになって
ヒールは あまり履かなくなって
新しい私 全てが
You taught me everything
君色で満たされてたの

出典: 涙色/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:GIORGIO CANCEMI

思い出ばかりが頭を巡ります。

もう手に入らない日々だからこそ、ますます輝いて見える日々。

気が付いたら、彼の影響で自分自身もすっかり変わっていたのです。

あまり聴かなかったジャンルの音楽も、彼が大好きだと言っていたから聴くようになりすっかりバンドに詳しくなっていた事。

彼と一緒に行動していたら、ヒールは疲れてしまう事に気が付いてフラットシューズやスニーカーを選ぶようになった事。

これだったら彼とずっと一緒に楽しくすごせるから。

彼がいなくなって、一人で聴く音楽スニーカーを履く事は何も意味がなくなってしまいました。

彼がいたからこそ変わってしまった自分に気が付きます。

彼と一緒にいる事で、自分を好きになれた

決して無理をして合わせていたのではなく、自分でそう選択した事でより自然に笑える自分になった。

彼がいたからこそ素敵な自分でいられた、自分を好きになれた

今になって実感しているのでしょう。

なんだかデジャヴを感じませんか?

ここまで自分の変化を感じる人は多くないかもしれません。

しかし、少なくとも好きな人の影響を受けて自分が変わった経験。

これには誰もがドキっとする記憶があるのではないでしょうか。

彼の好きな女性タレントを聞いた時、自分と比較してみた事。

こういうファッションが好きと聞けば、取り入れてみようかなと思った事。

少しでも好みに近づきたいと思うのは自然です。

彼の興味を持っているものはどんな良さがあるのだろうと、試してみたり知りたくなったり。

本当に恋の不思議なところですよね。

好きな人の事が、まるで自分の事のように可愛く見えて仕方なくなるのです。

知りたい、わかりたい、同じ事を感じたい。

こういう気持ちは、両想い・片思いに関わらず誰もが感じた事はあると思います。

「涙色」の時間を分析

しかし今、その気持ちは続いているのに先が見えない状態です。

極端な話、「もうこの気持ちを止めた方がいい」という事なのです。

そんなもやもやに包まれている「涙色」の時間。

これも恋が叶わなかった時に感じる気持ちです。

きっと、恋をした事がある人ならばわかるはずでしょう。

まるで止まっている時間のようです

涙色に染まった恋
君にはもう会えないでしょう
大好き 想いは溢れてく
あの日よりもずっと
涙色の明日がまた
きっとやってくるのでしょう
大嫌いって言葉では言うけど
思い出にしよう いつか

出典: 涙色/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:GIORGIO CANCEMI

しかし、失恋直後のどうしようもなく悲しい状態とは少し違うようです

楽曲全体を通して、メロディやテンポはとてもゆったりと落ち着いています。

また、主人公が強い意志を持っていないようで、「~かな」・「~でしょう」など曖昧な表現が目立ちます。

失恋からどのくらい経った時?