米津玄師「Bremen」

【ウィルオウィスプ/米津玄師】アルバムタイトルのきっかけに?!歌詞の意味は?「Bremen」収録曲の画像

レコード大賞「優秀アルバム賞」受賞

「Bremen」は、米津玄師さんの3rdアルバムとして2015年10月にリリースされました。

画集盤、映像盤、通常盤の3種類でリリースされました。画集盤には、米津玄師さんが書き下ろしたイラストが収録されています。

一般的には初回限定盤などといわれることが多いですが、「Lemon」ならレター盤、「BOOTLEG」ならブート盤など、ユニークな名称が付けられています。

米津玄師さんにとって初となる、オリコンチャート1位を獲得したアルバムでもあります。

2015年の日本レコード大賞「優秀アルバム賞」も受賞し、米津玄師の名を更に轟かせることになりました。

収録曲一覧

1.アンビリーバーズ
2.フローライト
3.再上映
4.Flowerwall
5.あたしはゆうれい
6.ウィルオウィスプ
7.Undercover
8.Neon Sign
9.メトロノーム
10.雨の街路に夜光蟲
11.シンデレラグレイ
12.ミラージュソング
13.ホープランド
14.Blue Jasmine

出典: Bremen/米津玄師

「Bremen」には全14曲が収録されています。

シングルからは「Flowerwall」と「アンビリーバーズ」の2曲のみ収録されています。

ですが、今でも人気上位曲の「メトロノーム」や、ツイキャスで配信されていた「ミラージュソング」の音源化など、聴き応えのあるアルバムに仕上がっています。

クロスフェード映像がアップされていますので、購入を考えている方は是非チェックしておきましょう!

楽曲フルサイズで聴けるわけではありませんが、再生回数は驚異の200万回越えです!

アルバムの宣伝に作られた動画なので、同じ人が何度も視聴することはあまり考えにくいので、米津玄師さんの支持率の高さが窺えます。

アルバムは、映像盤でも価格は3500円程度で、とてもリーズナブルだと思います。

8thシングル「Lemon」の映像盤も約2000円で、財布に優しい価格でした。

「ウィルオウィスプ」

今回紹介させて頂くのは、「Bremen」に収録されている「ウィルオウィスプ」です。

この曲はアルバムの鍵となっている楽曲ともいえるでしょう。「Bremen」というアルバムタイトルは、この楽曲から付けられています。

「ブレーメンの音楽隊」

「ブレーメンの音楽隊」は1800年代に作られたグリム童話で、今も語り継がれる有名な作品です。

「ウィルオウィスプ」には「ブレーメンの音楽隊」を彷彿とさせる歌詞が散らばっています。

「ブレーメンの音楽隊」は、年老いて役に立たなくなった動物たちが集まり、ブレーメンという理想郷を目指す物語です。

結局その理想郷に辿り着く前に、動物たちは良い家を見つけ、みんなでそこで暮らすことになりました。

米津玄師さんはこの物語に対して重なる部分があったようです。

インタビューやラジオなどを聴いていても、米津玄師さんは自分に対してとても悲観的です。

本当に素晴らしい音楽を作っていると思いますが、出来損ないの人間だから音楽を捌け口にして生きている、というスタンスでいるのかもしれません。

歌詞解説

【ウィルオウィスプ/米津玄師】アルバムタイトルのきっかけに?!歌詞の意味は?「Bremen」収録曲の画像

「ブレーメンの音楽隊」の世界観

打ち捨てられた高速道路を歩き続けている
みんな一列に並んでは ゲラゲラ笑いながら
犬も猫も鶏も引き連れ街を抜け出したんだ
こんなに世界が広いこと 知らずにいたんだな

出典: ウィルオウィスプ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師

すぐには気付けませんでしたが、”高速道路を歩き続けている”という歌詞はおかしな歌詞です。

本来高速道路は車で走る道です。歩道ではありません。

そんな道を歩いているということは、王道ではなく外道を歩いていることを示しているのでしょう。

犬、猫、鶏は、「ブレーメンの音楽隊」に登場する動物たちです。

物語に登場するロバは歌詞に出ていませんが、先頭に立ってみんなを引き連れているロバが主人公です。

米津玄師さんは徳島県出身ですが、ここにいるままではいけないと思い、高校卒業後に大阪に行ったようです。

「ブレーメンの音楽隊」も米津玄師さんも、縛られていた環境から飛び立ったということで、この歌詞と非常にリンクしています。

みんなが歌った あの歌に 出てきた国に
僕らは行くよ 声を上げて 振り向かないよ

出典: ウィルオウィスプ/作詞:米津玄師 作曲:米津玄師