「ヒバリのこころ」はスピッツのデビュー曲!

「ヒバリのこころ」の歌詞解釈!名曲に隠された本当の意味とは?ギターコード掲載!の画像

「ヒバリのこころ」ロックバンドスピッツの記念すべきデビューシングルです。

今から26年前の1991年3月25日に、こちらの曲が発売となりました。

1998年には長野オリンピックCMソングにも起用され、NHKでこの曲が流れることとなりました。

「ヒバリのこころ」CD情報

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実はスピッツのデビュー以前、インディーズ時代から、ライブイベントで「ヒバリのこころ」が歌われていました。

現在でも多くのイベントツアーセットリストに入っています。

デビューシングルということもあって、スピッツにとってこの曲に深い思い入れがあるのが伺えますね。

「ヒバリのこころ」は下記のアルバムに収録されています。

  • インディーズ・ミニアルバム『ヒバリのこころ』(1990年)
  • オリジナルアルバム『スピッツ』(1991年・製造中止)
  • ベストアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』(1999年・製造中止)
  • オリジナルアルバム『スピッツ』リマスター盤(2002年)
  • シングルコレクション『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』(2006年)
  • シングルコレクション『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』リマスター盤(2017年)

 

「ヒバリのこころ」が収録されているCD中でも、デビュー前に唯一発売されたインディーズアルバムが同タイトルの『ヒバリのこころ』です。

こちらは現在プレミアが付いており、なんと7万円近い価格で取引されているのです!

少し前に朝のニュース番組でも取り上げられたので、ご存知の方もいるもしれませんね。

元の価格は2,100円程度と言いますから、7万円というと30倍以上の価格です!

当時はほとんど売れなかったため販売枚数が2000枚と少なかったことも価格高騰の理由の1つかもしれません。

しかし、スピッツがそれだけ人々に影響を及ぼしているということでもありますよね。スゴイです。

インディーズアルバムに収録されている「ヒバリのこころ」、実はその他のアルバムに収録されている「ヒバリのこころ」とは一部の歌詞とアレンジが異なります。

今、オリジナルアルバムなどで聴ける「ヒバリのこころ」も十分ロックですが、インディーズバージョンはもっと粗削りな雰囲気の歌となっています。

もし機会があったら聴いてみてくださいね!

「ヒバリのこころ」の歌詞を解釈

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こちらでは「ヒバリのこころ」の歌詞をご紹介します。

季節は雪の溶ける春先。

春特有の明るい陽射しの中で気持ちは希望に溢れるけれど、その希望の土台には冬の間に苦難を耐え忍んだ気持ちがあるんです。

それでは、1番から見ていきましょう。

①輝く春のような恋の始まり

僕が君に出会ったのは
冬の終わりのことだった
降り積もった角砂糖が溶けだしてた
白い光に酔ったまま
レンゲ畑に立っていた
目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに

出典: https://twitter.com/c82a6d7a57a74f9/status/568371399972110336

F      G
 僕が君に出 会ったのは
C       Am
 冬の終わりの ことだった
F       G       C
 降り積もった 角砂糖が溶けだ してた
F     G
 白い光に 酔ったまま
C      Am
 レンゲ畑に 立っていた
F        G       C     G
 目をつぶるだけ で遠くへ行けた らいいのに

出典: ヒバリのこころ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

皆さんが感じるように、私も「ヒバリのこころ」歌詞の語り手である「僕」の心を例えたものだと思います。

ところで、ヒバリってどんな鳥なんでしょう?

私自身、実際に見た事があるのか無いのかさえわからなかったのですが、調べると次のような特徴があるとわかりました。

  • 鳴き声が美しい
  • 見た目が地味
  • 冬は枯草の間に巣を作り、隠れている事が多い

春の明るい日差しが、あたりを真っ白に輝かせた日。

冬を耐え忍んできた「ヒバリ=僕」は「君」に出会いました。

もしかしたら「君」に出会ったからこそ、甘い雪解けが始まったのかもしれませんね。

暗く寒い冬のように孤独で辛い日々を送ってきた「僕」は、あまりにも輝き過ぎる恋の始まりに目がくらんでしまいます。

それはまるで、勢いの良すぎる春の息吹に酔って立ち尽くしてしまったかのよう。

「目をつぶるだけで遠くへ行けたらいいのに」

起きたばかりの頭でついこんな怠惰な事を考えてしまいますが、新しい恋に一歩を踏み出す時がやってきたのです。

②君と出会えた喜びと感動が溢れる

C  Am   F     G
僕ら これから 強く生き ていこう
   C   Am    F   E   Am
行く 手を阻 む壁がいく つあ って も
C   Am    F    G
両手で しっかり 君を抱き しめたい
 C   Am
涙 がこ ぼれそうさ
   F  E   Am G
ヒバ リの ここ ろ

出典: ヒバリのこころ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

 「行く手を阻む壁がいくつあっても」「僕らこれから強く生きていこう」

これは厳しい冬=つらい事を乗り越えたからこそ、言える言葉だと思えます。

「両手でしっかり君を抱きしめたい」

これからどんな困難があっても恋する「君」を抱きしめて手放したくない。

そんな強い気持ちが垣間見えます。

ヒバリ=僕の心は「涙がこぼれそう」になっています。

この「涙」は、曲調や歌詞の内容から推測すると悲しみの涙ではないように思えます。

「君」と出会えた喜びと感動の涙なのではないでしょうか。