THE CHARM PARK【Anyone】歌詞を和訳して意味を徹底解釈!何のために誰を呼んでいる?の画像

Is there anybody out there? Anybody out there?
Is there someone else to ease my pain
And someone else to lean on?
Anybody out there? Is there anyone?

出典: Anyone/作詞:THE CHARM PARK 作曲:THE CHARM PARK

「そこに誰かいるのかな? 誰かそこにいるの?

僕の痛みを癒やしてくれたり 頼ってもいいような

そんな他の誰かっているのかな?

誰かそこにいるの? 誰かいてくれる?」

リフレインになりますが大事な箇所です。

この想いはいまや僕だけではなく私たちが必死に叫んでいるのですから先ほどとは状況が違います。

誰しもが傷付きながら生きているのです。

もはや当たり前の事実すぎてそのことで立ち止まって手当してくれる人は少なくなりました

共同体を支えていた思いやりの基礎が崩れてしまったのでしょう。

細分化した社会は先ほど見たように支配層や為政者が望んで作ったものです。

私たちの愛は引き裂かれそうな状況に陥っています。

それでも私たちは孤独を埋めるために自分の居場所を報せようと叫び続けるのです。

僕は選択というものを自分で下したものと素朴に信じていました。

しかし見えざる手に導かれて選択を下した気になっていただけかもしれません。

支配者や為政者はグレートパワーを用いながら社会を左右します

こうした巨大な力にとって人の運命を揺り動かすことは難しいことではないでしょう。

知らない間に離れ離れになってはいないかと我が身を振り返ります。

毎日顔を合わせておしゃべりしていた人と電話で済ますようになりました。

毎晩電話をしていた人とLINEで用件を済ませるようになります。

LINEやFacebookなどのSNSに疲れてアカウントを消してしまいました

気が付けば独りでいいと強がっている自分がいます。

夜の夢の中で誰かを求める自分に気付くでしょう。

あなたは思いの丈を叫んで目を醒まします。

しかし夢というものはいつの間にか意識の中から消え去ってくれるのです。

それでもあなたの孤独は癒やされることなく、むしろ加速しながら他者との距離ばかりを大切にします

あなたの心はそのとき何と叫んでいたのか。

誰かそこにいるの?

宛先のない問いかけを虚空に向かってしていたのです。

最後に 「Anyone」と希望

THE CHARM PARK【Anyone】歌詞を和訳して意味を徹底解釈!何のために誰を呼んでいる?の画像


「誰かいませんか?

Is there anybody out there? Anybody out there?
Is there someone else to ease my pain
And someone else to lean on?
Anybody out there? Will you sing along?

出典: Anyone/作詞:THE CHARM PARK 作曲:THE CHARM PARK

「誰かそこにいるの? 誰かそこにいるのかな?

僕の痛みを癒やしてくれたり 頼ってもいいような

そんな他の誰かっているの?

誰かそこにいませんか? 君は一緒に歌ってくれるのかな?」

クライマックスです。

上述したように歌詞の分量はすごく少ないものでしょう。

しかししっかりと私たちリスナーに問いかけてきます。

問いかけてくる内容があなたや私の孤独についてなのですから極めて重いのです。

すっきりとした文面には非常に重いテーマが描かれていました。

傷付いたときは自分を守ろうとします。

独りでケアできるような傷ばかりではありません。

誰かがそばにいてくれなければ生命さえ危うくなるのです。

疲れたときに肩にもたれかかれる誰かがいて欲しいでしょう。

疲れとはいっても現代社会のストレスは放置すると危険です。

そんなときに苦労をシェアできる人がいないとこれもまた生命を失うことさえあるでしょう。

私たちは誰かいないかとスマホのアプリやSNSに頼ります。

もっと直接的な付き合いの中で悦びをシェアしたいでしょう。

しかし悦びならばシェアできる人も哀しい話題には乗ってくれません。

相談相手は顔の見えないネット回線の向こうの誰か。

まさに「誰かいませんか?」と尋ねる思いでテキストを入力するのです。

ここまで寂しい人は稀でしょうか。

むしろときを重ねるうちにこうした人々が増えているような気がします。

顔の見えない「Anyone」は私たちの期待に応えてくれるでしょうか。

インターネットの名無し文化はむしろ人々に分断を持ち込む不毛な時代の幕開けでした。

名前を名乗って叫び声がする方向に駆け付けて傷付いた人をケアすること。

こうした人と人との触れ合いのようなものでさえ難しい課題のように感じられる世界に生きています。

それでもTHE CHARM PARKは最後に希望を託しました。

託した相手は見失った君です。

この歌を一緒に歌ってはくれないかと願います。

私たちはTHE CHARM PARKの曲を合唱することで人と繋がることは可能かもしれません。

歌や音楽にはこうした力があると改めて気付かされるでしょう。

希望を見出だせるのは最後のこのラインにしかありません。

どこまでもシビアな歌詞が続いた「Anyone」。

しかし最後の可能性に賭けられたならば状況は変えられます。

歌や音楽が人を繋げるツールであることを再認識しましょう。

音楽とはコミュニケーションによって伝播するものだからこそ人間讃歌を量産するのです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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