男の器

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像

貶されようが
持て囃されようが
俺の身の丈 今更 伸びも縮みもしねーさ
it’s my life…
誰の物差し 知るものか
it’s my life

出典: It's my life/作詞:竹原ピストル 作曲:竹原ピストル

他人と比較され、なじられたり周りからちやほやされることも人生にはあるでしょう。

天狗になったりしているうちに、勝手に自分の尺度を他人が決めていた、なんてことも。

期待されながらも失敗続きで、取り巻きが1人、2人消え、気が付くと誰もいなくなっていた…。

そんな過去に空威張りしていた男の開き直りともとれる気持ちがサビから伝わってきます。

粋がって背伸びして大きく見せているだけで、実は自分は弱く小さな器の男

自分は小さな世界で必死に生きているのに、他人は大きな器の男と勘違いしている。

そんな、現実とのギャップに投げやりになっている男の気持ちが見て取れます。

自己批判

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像

とりっぱなしに借りっぱなし
追われっぱなしに逃げっぱなし
千切りに千切って街に堕ちる
終着駅の少し手前

出典: It's my life/作詞:竹原ピストル 作曲:竹原ピストル

大風呂敷広げて何かを始めても、何れもうまくいかず逃避する、そんな嘘で固めた自分の人生です。

その場しのぎで取り繕って知らん顔して逃げ切ることなど果たしてできるのでしょうか。

追い詰められ、出口の見えない一種不安な気持ちが見え隠れしていますね。

乗り越えなければならない壁がどんどん迫り、破れかぶれになる様が見て取れます。

自分でも何がいけないのか間違っているからこそ、苦悩しているようにも感じられるのでしょう。

自己を批判しながら葛藤している男の生き様です。

現実

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像

しきたりをしがらみを跨ぎ
ところ構わず 引っ掻き鳴らす
ぼうや食わせなきゃなんねーんだ

出典: It's my life/作詞:竹原ピストル 作曲:竹原ピストル

「郷に入っては郷に従えなんか俺は気にしねぇ。何をしようと俺の勝手だろう。」

そんな投げやりな気持ちが感じられます。

「俺は子育てしながら生きていかなきゃならねんだよ」と叫びたくなる自分がいる…。

そんなやるしかない一方でどこか納得のいかない気持ちが心を打ちますね。

陽の当たらない生活をしても、男は前に進むしかないのです。

男のたどった足取りがどこか共感できる

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像

「誰に何を言われようと何をしようと俺の勝手だ。」そう伝わってくる本楽曲

適当なこともやってきた、失敗も一つだけじゃない、後悔したこともある…。

そんな様々な自分との葛藤が終始叫ばれている楽曲でした。

しかしそこから伝わるのは「何としても生きていかなければならない」というメッセージです。

あの時なぜあんなことをしたのだろう?と過去を顧みることは誰にでもあるでしょう。

薄っぺらな人生を経験し、夢や目標を見失いかけている男の思いを代弁しているようでもあります。

こんな俺でも夢はあるだから生きていく、それが俺の人生It's my life

竹原ピストルはコンサートを「戦場」と表し、メモの中の人物になり切って歌い、叫びます。

そこには、働きながら自分の主張も通らず、夢や目標を見失しないかけても必死に生きる男の姿がありました。

ぜひIt's my lifeを何度も聴き返してみてください。

聴けば聴くほど男泣きする曲ではないでしょうか。

竹原ピストルが影響を受けた2人のミュージシャン

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像

父がハワイアンバンド、姉はピアニストなど幼少のころから音楽とともに育った竹原ピストル

彼自身は、当初はエレクトーン教室に通っていました。

細く透き通った音色のエレクトーンはやさしく歌いかける竹原ピストルで、怖い先輩は全く感じません。

ただ、エレクトーンを習いながら彼はフォーク歌手からの影響を多く受けています。

それが彼のルーツとなったといっても過言ではありません。

エレクトーンのやさしい音色と激しく燃えるフォークギターの音。

そしてインパクトのある歌声が竹原ワールドを作り上げているのです。

中でも影響を受けたミュージシャンは長渕剛尾崎豊だと語っています。

彼らがいなければ今の竹原ピストルはなかったのです。

そして今のようなやさしい歌声と地を這うようなエネルギッシュな曲は生まれてこなかったでしょう。

語りかける、どなる、がなる、べらんめぇ調になる。

1曲でこの全てを吐き出す歌い方は彼にしかできません。

影響を受けた2人のミュージシャンのミックス、プラス竹原ピストルの個性なのです。

まとめ

竹原ピストル【It's my life】歌詞の意味を徹底解釈!他人の物差しで測れない人生論を読み解くの画像