ECHOLL【もう二度と】歌詞の意味解説！大事な人って誰のこと？一瞬にも永遠にも思える時間をひも解く

ここでも、恋人を傷つけたことに対しての主人公の感情が描かれています。

どうやら彼は自責の念に駆られているようです。

自分が結果的に恋人を傷つけたのは、彼自身のこれまでの行いが原因だと考えています。

そしてこれまでにも何度も彼女のことを傷つけてきたのでしょう。

そのことを後悔している彼は、ある場所までやってきました。

「ここ」という言葉が指しているのは、恐らく「恋人のいる場所」のことでしょう。

自身の家から彼女がいなくなったことを辛く感じた彼は、恋人の元まで急いで走ってきた。

そんな光景が浮かぶ表現です。

1〜2行目では、今までに感じた感情を思い出しているのでしょう。

主人公が何かを感じる時、隣には「あなた」すなわち恋人がいた。

それまで感じたことのない感情を動かされるのは彼女のことがそれほど大切であり、大好きだったということ。

しかしそれを忘れてしまっていた彼は、恋人のことを蔑ろにするようなことをしたのでしょう。

そして、3〜4行目は彼女に対しての弁明といえる表現です。

恋人に対して主人公がしてしまったことは消えません。

しかしこれまでのことを思い返した彼は、これからは傷つけたりしないと誓っているのです。

失って初めて、彼女に対する想いを再確認したのでしょう。

そして、その存在の大きさを彼は身を以て知ったのだと思います。

だからこそ、2度と恋人のことを傷つけたりしない。

そう彼女に対して懸命に伝えている光景を切り取っているのでしょう。

恋人のことを心から大事だと思った主人公。

ここでは未来に想いを馳せています。

これからも2人で居られた場合の未来を考えているのでしょう。

主人公が何か「不幸」なことに遭遇したとしても、恋人がいれば乗り越えられる。

そんな気持ちがここには表れています。

今まで聞いてきた恋人の声を脳内で再生しているのでしょう。

彼女の屈託のない声を思い出す彼。

それは彼にとって、幸せな響きでした。

未来にまたその響きを感じられるのなら、生きていける。

そんなことをここでは彼女に対して伝えたいのでしょう。

どこか必死さも感じる表現です。

ここでも彼女のことを思い描いています。

いつだったか彼女と向き合った時に見つめたその黒い瞳。

その掛け替えのない時間を彼は思い返しています。

深淵を感じるほどに透き通る瞳。

彼女に惹かれる彼にとっては、底なし沼のように映ったかもしれません。

吸い込まれるようにして、彼女の魅力に取り憑かれていったのでしょう。

そんな背景を感じる詩的な雰囲気を感じられる歌詞パートとなっています。

これまでは未来について思いを馳せたり、過去の出来事を思い返したりしていた主人公。

このパートではそこから現在へとフォーカスが移っています。

彼が未来から逆算して辿り着いた「今」という時間。

このパートには今まで話してきた彼女への想いが凝縮されているのです。

1〜2行目は「今」という時の不安定さを詩的に表現しています。

そして、そんないつまで続くか分からない瞬間を、恋人と2人で過ごすこと。

どのように続いていくかも分からない不確定な今という時間を共有したい。

主人公が、恋人に対して抱いている想いの大きさを感じる表現です。