【”O" -正・反・合/東方神起】曲名のそれぞれの文字が意味するものとは…？深すぎる歌詞の意味を解釈

最後に、また繰り返します。

さて、ここまで説明してきましたが、「O（オー）」についてはまだ言っていませんね。

「高校倫理や大学で哲学を習ったことがあるけど、“O（オー）”なんてきいたことがない！なんなんだ！」

そんな方もいらっしゃるでしょう。

 それもその通りで、じっさい、哲学、とりわけ弁証法には「O（オー）」ということばは、出てきません。

ということは、作詞・作曲者ユ・ヨンジンによるオリジナルの表現なのです。

元ネタはわかったけど、結局どういう意味なの？ということに関して説明します。

円相は、禅でいう「世界の全体」であり、「究極の姿」をあらわすといわれています。

この「”O" -正・反・合」の曲でいうところの、彼らのうたう「未来」でしょうか。

「道なんてつくればいい」といったところでありましょう。

曲から読み取れるものは、世界中のみんなが手を取り合って、道のないところでもつくっていけばいい、という明るい提案です。

もはや、これはさきのアウフヘーベン（止揚）を超えた、「〇」の図そのものです。

 弁証法を説明するときに使われる「正・反・合」の図は三角形（△）であらわされます。

そこに「O」つまり「〇」を出すとなると、かなり斬新だと言えます。

三角形（△）を「〇」に変えてしまう。

西洋哲学の弁証法と日本の禅の見事なまでの融合です。

これが、東方神起やユ・ヨンジンの願いなんですね。

以上、深すぎる歌詞の意味を解釈と題してお届けしました。 「哲学三部作」といわれるだけあって、骨太な内容でしたね。 西洋哲学の観念論やヘーゲルの弁証法、そして禅の「円相」について頭に入っていると、この歌が何倍にも楽しめることでしょう。 ぜひ東方神起やユ・ヨンジンのことば・願いを受け止めてくださいね！