ピアノとギターのメロディーがカッコいい!「永遠の不在証明」
名探偵コナン「緋色の弾丸」の主題歌にもなっている
「永遠の不在証明」は名探偵コナン、緋色の弾丸の主題歌にも抜擢。
作詞作曲とも椎名林檎が手掛けており、映画のイメージと東京事変の良さがマッチしています。
東京事変の曲が映画の雰囲気をどのように彩るのか楽しみという声も多くありました。
「永遠の不在証明」の歌詞解釈
運命を左右する一瞬
引き金を引いた途端立ち現わる白く空虚な時よ
掻き乱せ目眩ませ煙に巻け 果て無き闇の洗礼
重たい敵意込められた弾がほら緋く通ずる前に
掻い潜れ飛び違う弾を避け
出典: 永遠の不在証明/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
引用歌詞から状況を説明すると、銃を発砲した瞬間です。
しかし発砲したのはどちらなのか、そこは不明。
歌詞目線の主人公とも解釈できるし、主人公に敵対心を燃やしている相手かもしれません。
とにかくこの歌詞だけでも銃撃戦を繰り広げており、発砲の一瞬は時が止まったように感じるほど緊迫している。
このような情景を思い浮かべることができます。
真実を掴みたい
道無き道を駆けて
追いつきたい突き止めたい その真相最高機密
さあ隠し通せよ一層実は全部真っ黒だろうけど
出典: 永遠の不在証明/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
どうやら相手には他の人に知られてはいけない秘密があるようです。
それを暴くために主人公は動いている様子。
相手が隠している秘密とは何なのでしょうか。
様々な謎が解ける新しい証拠や手がかりかもしれません。
それとも騒ぎの元凶となった犯人の悲しい動機なのか。
はたまた、純粋な人間の欲望のために隠蔽した絶対に知られてはいけない事かもしれません。
どちらにせよその秘密は主人公にとっては命より必要な情報のようです。
だってその情報を掴むためにピリピリした銃撃戦を繰り広げているのですから。
歌詞4行目は主人公のちょっと相手を挑発したようなセリフのようにも感じ取ることができます。
言葉1つで誰でも悪役になる
嘘を吐く方選び台本書き続けるか釈明しようか
加害者にはいつでも誰でもなれる仮令考えず共
御座形な言葉も凶器となる
出典: 永遠の不在証明/作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
人は自分が悪役側になると罪から逃れようとするか、不運な自分を演じようとします。
そうしないと悪い事をした事実だけでは共感してくれる人がいないからです。
人間は1人では精神的に生きるのが辛い生き物。
そのため、たとえ自分が悪い事をしたと自覚をしていようとも仲間を作ろうとするものです。
そして必死になって「嘘」をついたり可哀想な動機を述べたりして弁明します。
当事者ではない人からみるとこの行為は、とっても滑稽なものに見えるのではないでしょうか。
悪いことをした人が必死になって共感者を得ようとあの手この手を尽くしているのです。
当事者ではない人の中には正義感から、悪いことをした人を罵倒するような発言が出てくるかもしれません。
その「正義感」はどこからきたのでしょうか。
言い分けばかりする悪役にイラついたから放った言葉という可能性。
それか、被害者の気持ちを考えたら自然と出た言葉ということもあります。
はたまた、ただただ言葉のサンドバックにしたかっただけかもしれません。
理由は色々あるかもしれませんが、そのほとんどは自己満足からくるものでしょう。
そして自己を満たす為だけに吐いた言葉はいつか自分に返ってきます。
例えば、何かしら悪い事をした人がいたとしましょう。
その人は悪い事をしたのだからと、第3者が正義感から「死んでしまえ」と言ってしまった。
すると他の人からすれば、「死ね」は言い過ぎではないかという批判が飛んでくる可能性があります。
自分は正義を振りかざしていただけだったのに、いつの間にか自分も悪者になっていたのです。
それぐらい人の善悪という立場はコロコロと簡単に変わってしまいます。