1. 愛情と矛先
2. Speaking
3. パブリック
4. 藍
5. キコリ時計
6. 私
7. No.7
8. ミスカサズ
9. SimPle
10. InTerLuDe 〜白い朝〜
11. Hug
12. HeLLo
13. 庶幾の唄

出典: https://www.amazon.co.jp/TWELVE-Mrs-GREEN-APPLE/dp/B017WLM56G/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1512022683&sr=8-4&keywords=Mrs.+GREEN+APPLE

メジャー1発目らしい若々しくフレッシュなナンバーを詰め込んだこの1枚。

特に印象深いのは、やはりSpeakingでしょうか。明るく力強いメロディに乗るのは、ミセスらしい優しい歌詞です。

歌詞

それでは歌詞を見ていきましょう!

添えるのは、ファンメイドのMV音声は著作権の関係でキーを上げてあるそうなので、ご了承くださいね。

あの頃の後悔

あの日の後悔を 食べられてしまえばいいのにな
あの頃にはどうしても 言えなかった2文字もあったっけな

出典: http://j-lyric.net/artist/a05a2d6/l03903b.html

あの頃にはどうしても言えなかった2文字とは「好き」という言葉でしょうか。

伝えられなかったという後悔は、本人の心に反して、いつまでも付きまとってくるものです。

本来なら心で感じるはずの「後悔」を「食べたい」と表現している、なんとも独特な表現が特徴的。

後悔はその人の心に残された、大きなしこりのようなものといっても良いでしょう。

そこにあるだけでとても気になってしまう、違和感の源といっても過言ではありません。

そんな風に気になってしまう後悔の気持ちは、とても大きく重いもの。

そう簡単に心から移動させることはできません。

しかし歌詞では「食べたい」といっていますね。

これはすなわち、後悔の念に対してそこまで深刻に考えていないということでしょう。

これが若者らしい感性といえばいいのか、作詞した大森さんらしい感性といえばいいのか、独特の魅力といえますね。

後悔を簡単に消してしまうこと。

そして本当はあの頃に伝えたかった「好き」の言葉を言うこと。

これら2つがここでわかる「庶幾う」ことでしょう。

あたり前すぎて気付かない

そろそろお腹が空いてきたな 毎日のサイクルはもう飽きた
実は彩られているんだと 気づくのは あと何世紀先だ

出典: http://j-lyric.net/artist/a05a2d6/l03903b.html

青春の日々が輝いているなんて大人は言うけれど…。

若いうちだけだよなんて知った顔で先生たちは言うけれど…。

こんな単調な毎日の何が素敵なんだろう。そう思う日はなかったでしょうか?

きっと長い目で見れば、インパクトのある出来事もあったのでしょう。

しかし概ね平凡すぎる日々だからこそ、こんなことを考えてしまうのです。

この退屈な日々が終わればいいのに…。

そんなことを庶幾う気持ちが詰めこまれていますね。

ただし、やはりこの楽曲の語り手はあまり物事を深刻に捉えていないようです。

自身の空腹感日常生活への不満がまるで同じレベルであるかのように並列されています。

やはり大森さんの歌詞表現は特徴的で面白いですね。

さて。歌詞に戻ると、2行目では当たり前すぎて見逃している日常が綴られているようです。

飽きてしまった日常は、色で表現するならばモノクロでしょう。

しかしそれに対して実際の日常は、様々な色が使われたカラフルな世界です。

日常に飽きてしまって特別を求めがちな人々。

しかし実際にはそんな日常にこそ、特別な何かが隠されているものです。

前半のフレーズから人生の教訓が詰めこまれている、なんとも盛りだくさんな楽曲といえそうですね。

「全て」ではなく「一部」でいい

ワタクシのお仕事は ・素材になること 
全てになんかなれずに ・一部になること 
どうかずっとこの世界を大好きでいてね
朝も来たし夜も来たし変わりないよ 今日もいつもの様に

出典: http://j-lyric.net/artist/a05a2d6/l03903b.html

このフレーズは、「就職」を表現しているように読めます。

会社に入ることは、歯車になることを要求されることでもあります。

これまでの人生で、個性が大事だと言われ続けてきた若者にはなかなか厳しい現実かもしれません。

しかしそれでも、単調な毎日でも、この世界を嫌いにはならないでほしい。

そんな優しいメッセージがじんわりと、柔らかく心に刺さります。

もしくは、この広い世界の中のちっぽけな自分を実感しているフレーズにも取れそうですね。

この広い世界の中に生きるたくさんの人たちは、1人1人がそれぞれの役割をもって生きています。

もう少し小さな単位で考えれば、私たちは1人1人が社会の構成員であるということ。

社会を構成する「素材」そのものであり、社会を回す「一部」でもあるのです。

つまり自分1人の力で世界をどうにかしようなどと思わなくて良いということ。

社会を構成するたくさんの人たちが支え合って、人々が生きる世界を作り上げています。

だから自分1人が気負う必要などありません。

もっと余裕をもって、自分が生きている世界を愛してみたらいいんだよ。

そんな風に伝えてくれているのでしょう。

素晴らしい人生

good morning, good night I love you で good-bye
but 離れられない 明日へと庶幾う唄
happyなlifeは素晴らしい まだ始まったばっかりだ

出典: http://j-lyric.net/artist/a05a2d6/l03903b.html