「時を刻む唄」はLia史上最高の記録を残した楽曲

「時を刻む唄」はLia史上最高の記録を残した曲♪泣ける歌詞を徹底解説!アニメ『CLANNAD』主題歌の画像

2008年11月に9枚目のシングルとして発売された「時を刻む唄」。

アニメ『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』の主題歌として起用され、2008年11月14日付のオリコンチャートでは3位を記録。

Lia史上最高の記録となっています。

なんとこの時のオリコンチャート1位はDREAMS COME TRUE

2位はSPEED

日本を代表するアーティストに続く堂々の3位ですね。

また、本楽曲『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』の世界観を歌詞に綴っているのがポイント。

おそらくこれまでの売り上げを記録した一因にもなっているのではないでしょうか。

アニメ自体が思わず泣いてしまうストーリーなのに、より一層深みを持たせるオープニングなんです。

最初は歌詞の意味を理解しきれなかったのですが、アニメを見ていくうちに明らかに。

筆者も最終話付近で泣きっぱなしでした…。

Liaの丁寧で心地よい歌唱が、歌詞にこんなにも重みを持たせるなんて。

今回はそんなアニメの世界観が詰まった歌詞をご紹介していきます。

そもそも『CLANNAD』とは?

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もともと『CLANNAD』は大ヒットした恋愛ゲーム。

様々な選択を繰り返すうちに、物語の展開が変わったり、違うラストを迎える形式のゲームの事です。

アニメ『CLANNAD -クラナド-』の第2期にあたる『CLANNAD 〜AFTER STORY〜』が今回の楽曲主題歌となった作品。

アニメでは岡崎 朋也と古河 渚が出会い、交際しているところからスタート。

2人は高校生の時に出会い交際を始め、渚は病弱だったため1年遅れて卒業します。

その後2人は結婚するのですが、なんと渚は子供を出産するとともに亡くなってしまうという悲しい展開。

そして、生まれた子供の岡崎 汐も渚と同じ病気を患ってしまう…。

とても切ないストーリーですよね。

でも、切ない物語には作者が皆さんに伝えたい「メッセージ」が込められています

一緒にその意味を読み解いていきましょう♪

渚の命と向き合うところから曲は始まる

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砂時計に例えた渚の命

落ちていく砂時計ばかり見てるよ
さかさまにすればほらまた始まるよ
刻んだだけ進む時間に
いつか僕も入れるかな

出典: 時を刻む唄/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准

「落ちていく砂時計」というのは時間の経過や、渚の命のタイムリミットを表していると思われます。

命が終わりへ向かっている(=砂時計の粒が落ちる)のを眺めることしかできない。

そんなもどかしさが表れているのではないでしょうか。

「いつか僕も入れるかな」という言葉の解釈が難しいですね。

自分だけが取り残されているような感覚との対比でしょうか?

渚と同じ時を歩み、ずっと寄り添いたかった。

その思いの表れなんだと解釈します。

「いつか」や「さかさまにすればほらまた始まる」の言葉からパラレルワールド的な要素も感じられますね。

「渚とずっと一緒に生きられる選択はできないのか?」という思いかもしれません。

渚と出会ったあの場所で思い出す

きみだけが過ぎ去った坂の途中は
あたたかな日だまりがいくつもできてた
僕ひとりがここで優しい
温かさを思い返してる

出典: 時を刻む唄/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准

ここでの「きみ」は渚のこと。

朋也と渚はこの坂で出会いました。

渚がいなくなった後もその場所はあたたかさに満ちている。

そして楽曲の主人公である朋也はこの坂で、渚を思い返しています。

目の前に渚がいなくても、そこには二人の思い出が眠っているんですね。

渚への深い想いが溢れだす

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切実に愛を綴った歌詞

きみだけをきみだけを
好きでいたよ
風で目が滲んで
遠くなるよ

出典: 時を刻む唄/作詞:麻枝准 作曲:麻枝准

ストレートに朋也が渚を愛する気持ちが綴られていますね。

ただただ「きみだけ」を好きだった。

心から愛していた。

突然愛する人を失い、今もまだ好きな気持ちが心を巡っているのでしょう。

「風で目が滲んで遠くなる」のは本当に単なる風でしょうか?

悲しみのあまり溢れ出た涙でも、目が滲んでいるような気がします。