西野カナの初期作品

西野カナ「君に会いたくなるから」の意味とは?歌詞を解説!すべては前を向くために…心を癒す失恋ソングの画像

「会いたくて 会いたくて」、「涙色」など多くの失恋ソングを生み出した西野カナ

もはや失恋ソングを歌うなら西野カナ。と言っても過言ではないでしょう。

前述の楽曲よりもずっと前に発売された失恋ソングがあります。

それが今回ご紹介する「君に会いたくなるから」

2009年に発売されたこの楽曲

デビューからまだ1年しか経っていません。

そんな初期の楽曲でさえ、女子の気持ちに沿った等身大の歌詞歌姫の貫禄が垣間見えます。

どのような内容なのでしょうか。歌詞を見ていきたいと思います。

失恋の最も辛い時期

降り出した雨を見上げて
君の声聴きたくなった
きっといまどこかで君も
同じ空を見てるの?

出典: 君に会いたくなるから/作詞:西野カナ・加藤哉子 作曲:Jeff Miyahara

ただでさえ憂鬱だった気分の時、天気までぐずぐずと曇り、とうとう雨が降り出したようです。

まるで自分の代わりに泣いているような空に、心細さを感じたのでしょう。

そんな寂しい時にふと、元カレの事を思い出してしまったようです。

しかしもう会う事はできない彼。

せめてもの共通点といえば、同じ空の下にいるという事。

彼も同じ空を見ていたらいいな…。

そんな思いを抱きながらも、簡単には会えない存在のようです。

電話番号だけでわかる相手

君とのメールも写真もぜんぶ消えたのに
思い出は消せないままで。。。
ふいに鳴り響く 着信知らせる君の番号

出典: 君に会いたくなるから/作詞:西野カナ・加藤哉子 作曲:Jeff Miyahara

そんな時に、電話がかかってきました。

画面に表示されているのは、元彼の番号

彼の連絡先は忘れるために消してしまったので名前は表示されません。

しかし、番号をそのまま記憶していたのです。

本当は忘れたくない。そんな気持ちがあったから無意識に番号を暗記していたのかもしれません。

そしてその数字を見ただけで、彼の番号だとわかったのです

「忘れないといけない」。

そんな気持ちとは裏腹に、本当は着信を待ち望んでいたのではないでしょうか。

いつかかかってくるかもしれない。そんな思いが実現します。

言えなかった言葉

本音は隠したけれど…

会いたかった 寂しかった
でも何一つ君に
言えなかった
君の声 少しでも 聴きたくて
強がっていること 気づいたなら
やさしくしないで
君に会いたくなるから

出典: 君に会いたくなるから/作詞:西野カナ・加藤哉子 作曲:Jeff Miyahara

待ちに待った彼からの電話だったのに、本音は何も言わなかった様子です。

気持ちを隠して、当たり障りない普通の会話をしたのでしょう。

「久しぶり、最近どうしてる?」などの近況報告。

なぜ言わなかったのか?それはここの歌詞痛いほど伝わってきます

言えなかった…。

そんな事を言ってもどうしようもない

過去を繰り返すだけ。

言葉に出して伝えてしまったら、私は前に進めない

過去に、元カレに縋りたくはないから。

そんな強い意思が言葉を留まらせているのです。

心で会話する2人

きっと、表面的には近況報告をしている2人の会話。

笑い話もしたかもしれません。

声だけは普段通りを装っていますが、実は心では本音を押し殺しています。

そして彼も、そんな彼女の気持ちに気が付いているのではないでしょうか?

声だけでお互いの考えている事がわかってしまう2人だったから。

明るく振る舞っていても微妙な声のトーンでいつもと違う事に気が付かれているかもしれない。

そんな事を彼女も思っていたのでしょう。

これ以上は、優しい言葉をかけないで。本音が出てしまうから。

心の中で強く祈っている様子が伝わります。

彼もそれを感じとって、どんな言葉をかけたら良いのか探りながら会話しているようです。

なぜこのタイミングだったのか?