ブギウギって?
ブギウギはブギともいい、ブルースやロックのリズムの取り方のひとつです。
軽やかなテンポを繰り返すため自然と体を動かしたくなる、ダンスミュージックの古典ともいえるテイストです。
「ブギウギLOVE」のメロディも、ブギそのものです。
昭和の歌謡曲でよく使われた「古き良き名ブギ」のテイストがちりばめられています。
どれほどに「ブギウギLOVE」がキュートなブギウギに仕上がっているのか。
キュートさ溢れるアメリカンテイストのMV
MVのスタートはまるで昔のハリウッド映画のよう。
1950年代や60年代のディスコそのもののスタジオ装飾にまずは目を奪われます。
そんな中シーンが切り替わって、7人の歌姫が登場します。
メンバーは、これまたアメリカン・レトロなティーンエイジャーファッションを身にまとってキュートそのもの。
そして嗣永桃子(ももち)をセンターに、キレキレのホーンセッションがバックに流れます。
それを合図に曲は始り、7人が一気にはじけ飛びます。
ハロプロプロジェクトのすごさを実感
新加入の梁川奈々美と船木結も、以前からのメンバーかと勘違いしそうなほど馴染んでいます。
特に船木結の歌唱力。これには心を奪われました。
梁川奈々美も落ち着いたダンスと雰囲気を出していて、ハロプロ研修生の底力が垣間見えます。
メンバーが入れ替わっても安定したパフォーマンスを見せてくれる。
それがハロプロプロジェクトのすごさ。ハロプロ研修生の素晴らしさなのです。
聴きどころはメンバー全員の歌唱力の高さ
ももちは「アイドルのべテラン」です。
さすがにパフォーマンスは群を抜いていますが、他のメンバーもまったく遜色ありません。
アイドルグループだとひとりは必ず、歌唱力の劣るメンバーがいるものです。
しかしカントリー・ガールズに限っては、その心配がまったくないのです。
激しく踊りながらでも安定してメロディとリズム、そしてテンポをまったく外しません。
船木結のハスキーボイスはグループの宝
船木結やや低音なハスキーボイスは、キュートな調和の中に貴重なアクセントを加えています。
それが可愛いだけじゃない、どこか大人びた雰囲気を醸しています。
これが他のアイドルグループにはない魅力に繋がっているのではないでしょうか。
ロックンロールのカッコよさを、アイドルグループが表現するのはとても難しいと思います。
しかし船木結の低音が、全体を引き締めてくれています。
そのため全員のダンスレベルの高さをさらに強調するものとなっているのです。
どこにも破綻の無い見事なヴォーカルセッションという、このグループならではの魅力を際立たせています。
どんな世代も楽しめるタイムスリップ感
そんな時代を彷彿させる「ブギウギLOVE」は、アダルトやシニア世代でも楽しめます。
昭和のブギウギで使われた曲調を、上手にアレンジしているのがその理由です。
しかしそれも、歌いこなすメンバーの歌唱力の高さがなければ成り立ちません。
アイドルだからといって「歌」をおろそかにしないのが、カントリー・ガールズの真骨頂だといえるでしょう。