学歴なんて関係ない

経験はマイナスにはならない

中学生時代にDREAMS COME TRUE楽曲を聴いたことで、自身も芸能界に身を置き、表現者になりたいと思うようになったという中島美嘉

中学校卒業後は高校へは進学せず、地元である鹿児島において、ファーストフード店などでアルバイトをしていたといいます。

その後、福岡でモデルのアルバイトを始め、さまざまなオーディションに挑戦しつつも、もう1つの夢である歌手も目指していました。

一見、方向性の違う道の夢であるかのように見えるかも知れませんが、彼女自身はまったく違和感を持たず、むしろ両方を経験することが自分にとってプラスになると考えていたようです。

そしてレコード会社に送ったデモテープがスタッフの耳に留まり、オーディションへの出場権利を得て、見事に合格したのでした。

さらに、テレビドラマのヒロイン役のオーディションにも挑戦し、そこでも3,000人の中から勝ち抜いています。

やがてそのテレビドラマ『傷だらけのラブソング』で女優デビューし、同番組の主題歌となった、中島美嘉の1枚目のシングル曲となる「STARS」にて、歌手デビューも果たしたのです。

2つの異なったように見える夢を、ほぼ同時に叶えたのでした。

【KISS OF DEATH/中島美嘉】「ダーリン・イン・ザ・フランキス」主題歌!歌詞を紹介!の画像

数々の受賞歴

2001年にデビューした中島美嘉は、2002年8月に1枚目のアルバムとなる「TRUE」をリリースし、オリコン初登場1位と同時に、ミリオンセラーまでもを記録しています。

同じ年の12月には、〈第44回日本レコード大賞最優秀新人賞〉などを始めとした、数々な音楽新人賞を受賞し、また年末には〈第53回NHK紅白歌合戦〉にも初出場しました。

その後は7年連続で〈NHK紅白歌合戦〉に出場し、多くの人の知る実力派アーティストとなっていったのです。

何より、彼女を確固たるメジャーシーンに押し上げたのは、漫画家・矢沢あいの人気作品を原作にして2005年に実写映画化された『NANA』での主演でしょうか。

バンドのヴォーカルの少女を演じたこの作品では、「NANA starring MIKA NAKASHIMA」名義で見事な歌唱力を披露しました。

この映画主題歌「GLAMOROUS SKY」の大ヒットは当然のことながら、演技でも注目を集め認められて、第29回日本アカデミー賞や優秀主演女優賞、そして新人俳優賞など数々の賞を受賞しました。

2010年10月には〈両側耳管開放症〉という病気の悪化を理由に、約半年間ほどの休養と治療を行っていましたが、2011年4月にはテレビ出演を再開し、元気な姿を見せてくれました。

その後も精力的にシングル曲やアルバムのリリースを重ね、ライブも行いながらも女優活動も続け、声優にも挑戦するなど、常に前向きな姿勢を貫いています。

【KISS OF DEATH/中島美嘉】「ダーリン・イン・ザ・フランキス」主題歌!歌詞を紹介!の画像

タイアップも多い中で

楽曲提供だけでなく出演も

ドラマ主題歌でデビューしたことや、自身が女優として参加している作品もあることから、テレビドラマとのタイアップ曲も多い中島美嘉。

そして、CMでも多くその楽曲が使用されていて、もちろん本人が出演していることも多いです。

今回紹介する「KISS OF DEATH」は、「GLAMOROUS SKY」以来13年ぶりとなる、L'Arc〜en〜Cielのヴォーカル・hyde(ソロ名義ではHYDE)による楽曲提供とプロデュースを受けました。

「KISS OF DEATH(Produced by HYDE)」は、初回限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)、アニメ盤(CD+DVD)の3形態で発売され、それぞれ少しずつ内容が異なっています。

しかし、すべての形態に「GLAMOROUS SKY」の新バージョンとなる「GLAMOROUS SKY(Re:Present 2018)」が収録されていますので、どれでも楽しめるのは嬉しいですね。

では、まずは中島美嘉出演のMVとメイキングを含む動画をご覧ください。

中島美嘉 『KISS OF DEATH(Produced by HYDE)』Music Video&Making

アニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」

「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は、昨今では珍しく、ライトノベルや漫画が原作ではない、アニメオリジナル作品として登場したロボットアニメです。

地球が荒廃してしまった未来、人類は巨大移動要塞都市を建造し、その中で生活していました。

しかし、謎の巨大生物「叫竜(きょりゅう)」が出現し、その対抗策として人類の中でも、さらに高い能力を持った天才科学者集団「APE(エイプ)」は「フランクス」という男女二人乗りの巨大兵器を開発。

生まれた時から閉鎖された場所で育った子供たちは、名前さえも与えられず、コードナンバーで管理され、「パラサイト」という名のフランクス専用パイロットとして育成されています。

「うわぁ〜、大人がいる〜」というセリフが出るほどですからね。

主人公のヒロは、「Code:016」という本名を持ちますが、他の仲間たちにも「Code:015」には「イチゴ」、「Code:056」には「ゴロー」などと名前をつけていました。

かつては特別クラスにいる神童とも言われる存在だったものの、とあることをきっかけに、フランクスを扱う能力を失ってしまったらしく、自分の存在価値を考えては独りで落ち込んでいたのです。

そんな時、APE直属のエースパイロットであり、「パートナー殺し」の異名を持つ、実は叫竜の血を引くとされている、小さな赤い角の生えた少女と出会います。

彼女は周囲からは「ゼロツー」と呼ばれていて、その呼び名は「Code:002」から来ているようです。

【KISS OF DEATH/中島美嘉】「ダーリン・イン・ザ・フランキス」主題歌!歌詞を紹介!の画像

中島美嘉のMVでも、彼女が角を付けていましたが、これはゼロツーを模したものでしょう。

一度はゼロツーに「ボクのダーリン(パートナーのことと思われる)にならない?」と言われたヒロでしたが、その時は時間切れで返事ができず。

しかし、たった独りで「何か」のために戦っているゼロツーを目の当たりにした時、ヒロは「彼女となら一緒にフランクスに乗ることができる!」と心を決めたのでした。

ロボットの「フランクス」は、規格の共通する機体や武器で統一されていて、基本的にはデザインに大きな違いはありません。

しかし、ヒロたちの属する〈第13都市部隊〉では、それぞれのペアによって色や仕様の異なる機体で構成されています。

これまでの「ロボットアニメ」にはなかったような、女性的なデザインになっているのが特徴で、それは搭乗する女性の感情や会話に合わせて表情も変化します。

それでは、ゼロツーやフランクス、その他のキャラクターも見られる、アニメ版のOP動画を見てみましょう。

『KISS OF DEATH』ダーリン・イン・ザ・フランキスOP

「KISS OF DEATH」は「死の口吻」か?

ゼロツーの気持ちかも

ゼロツーと一緒にフランクスに乗った男性搭乗者には、必ず大怪我や老化などの不調が現れ、3度目の出撃で必ず死ぬことから、彼女は「パートナー殺し」と呼ばれています。

ただ、ヒロだけはどうやら特別らしく、彼女となら〈ストレリチア〉と呼ばれるフランクスの1機に乗れる特殊検体である様子。

それでは、そんなゼロツーを思い描きながら、歌詞を見ていきましょう。

そばに来て 崩れゆく抑制
ボクを怖がらないで

出典: KISS OF DEATH/作詞:HYDE 作曲:HYDE