叫竜の血を引くとされていて、見かけ上も角が生えていたり、性格も破天荒で規則には従わないゼロツー。
しかも「パートナー殺し」とまで言われては、誰もが彼女を恐れるでしょう。
そんな寂しさはまったく伺わせない彼女ですが、その胸の内がここにある気がします。
飛べない鳥が夢見た空
交わってく色 それは違うred
出典: KISS OF DEATH/作詞:HYDE 作曲:HYDE
ここの歌詞は、アニメ第1話の冒頭と非常に絡んでくるのですが、そこにはフランクスに乗れない状態にあるヒロが自分を「飛べない鳥」だと思っている描写があります。
逆にゼロツーは、そんな不完全な鳥のことを「美しいと感じる」と語っています。
交わり合う同じ色でも、どこか見え方は違うのかも知れません。
Will your lips taste the kiss of death?
(キミの唇は死のキスを味わうのか?)
出典: KISS OF DEATH/作詞:HYDE 作曲:HYDE
ささやくように問いかける部分です。
悪魔との契約のような不穏さも感じますし、それでも恐れないという信頼関係が見えるようでもありますね。
また、最初にゼロツーはなにかと「味」で表現する部分が目立つ発言をします。
ヒロと初めて会った時にも、突然彼の頬を舐め、「キミに興味がある」と言うくらいですから。
それを踏まえて考えると、一層意味深に感じます。
ダーリン運命が血管を走るよ
動き始めた世界…愛?
誰よりも溶け合いたいよダーリン
ボクを怖がらないで Kiss me now
出典: KISS OF DEATH/作詞:HYDE 作曲:HYDE
サビです。
ゼロツーの抱えている運命が、ヒロとの出会いによって動き出したのでしょう。
それは彼女の世界なのか……それとも愛なのか?
ヒロもゼロツーも、お互いにはお互いしかいないと思っている部分があるので、「溶け合いたいよ」というのは、決してエロティックな表現ではなく、むしろ言葉そのままの解釈でいいのかも知れません。
そしてやっぱり、最後には「ボクを怖がらないで」と言うのです。
この後も2番が続きますが、そこはかとなくゼロツーの本音が綴られているような気持ちになります。
また、中島美嘉の歌い方が似ているせいもあるのかも知れませんが、この楽曲をhyde自身が歌ってもかなり良い作品になるだろうという期待は隠せませんね。
カバーでのリリースや、ライブでのサプライズ演奏、それに中島美嘉とのデュエットなどがあれば、これ以上ない豪華な作品になりそうです。
まとめ
アニメのタイトルは「ダーリン・イン・ザ・フランキス」なのに、出てくるロボットの名前が「フランクス」と呼ばれているのは、フランクス博士を中心に開発した人型ロボット兵器だからです。
英語表記にすると「FRANXX」となり、「鋼鉄の乙女」を意味しているそうですが、「xx(主に小文字で使用)」は、英語圏では「キス」を表すようですね。
「x」の数には諸説あるようですが、あまり重い意味合いではなく、手紙やメールの最後に添えることが多いのだとか。
ここで「フランキス」となっているのは、ヒロとゼロツーの関係性を際出たせるためではないかと思われます。
実際、ヒロとゼロツーのキスシーンは何度か出てきますしね。
いずれにしろ、この楽曲が非常にアニメに合っていてドラマ性を高めていることは、疑いようもありません。
また、中島美嘉とHYDEのコラボレーションの相性が相変わらず素晴らしいのは、まるでヒロとゼロツーのようにも見えます。
次にこの2人のタッグが見られる(聴ける)のはいつになるのか、今から既に楽しみでなりません。
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