『結晶星』について
2014年2月発売の2ndシングル
『結晶星』(けっしょうせい)はKANA-BOONの2014年2月にリリースされたメジャー2ndシングルです。
この曲はKANA-BOONがインディーズ時代に制作した楽曲であり、自主制作のCDに収録されました。バンドにとって、思い入れのある曲だと語っています。
そんなバンドにとって大切な曲である『結晶星』が、改めてシングルに収録されたのです。歌詞や構成に変更はありません。
インディーズ時代から応援してきたファンからすると、昔から好きだった楽曲が新たな形で聴けるのはうれしいですよね。
カップリングには、『ミミック』『桜の詩』が収録されています。
疾走感のあるロックチューン
『結晶星』は、浮遊感のあるギターとバンドの疾走感あるグルーヴが合わさった気持ちの良いロックチューンです。
キラキラとした『星』をテーマとするやわらかな希望を感じさせる歌詞と、ハイトーンなキレのあるボーカルが良く合っています。
畳み掛けるようなサビのメロディーとバンドサウンドは必聴です。
歌詞の意味を解説
次に、『結晶星』の前向きな気持ちになれる歌詞の意味を解説していきます。
不安で雨が降る
足並み悪くて遠くなる、遠くなる 朝から不安で雨が降る、雨が降る
今までどうにかやってきた やってきた、だから
これから何もかも上手くいく 上手くいく気がする
出典: 結晶星/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
「足並み」は1人ではなく複数の人が歩いている様子を指します。それが揃っていないので上手く進めず、目的地が遠く感じるのでしょう。
「朝から不安で」それに追い打ちをかけるように雨が降っているのです。あるいは自分の暗い不安のせいで、雨が降ったように感じているのかもしれません。
気持ちが沈んでいる時に雨が降ると、一層暗い気持ちになりますよね。
そのような自分を奮い立たせるために、「上手くいく気がする」と考えるようにしています。
足並みが揃わない不安な状況は今までにもあったのでしょう。それを「どうにかやってきた」経験が支えになっています。
僕らは劣等星
ひらひらと空舞っていく その姿が見えない僕らは劣等星
世界がどうとか関係ないけど気にしてる 君もその1人かい?
キラキラと輝いているその姿が 欲しいと願った欲望星
未来がどうとかどうでもいいとか吐き捨てて 掴んだそれは何なんだ?
出典: 結晶星/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
「結晶星」「劣等星」「欲望星」は作詞を手掛けた谷口鮪の造語です。
「僕ら」とは、KANA-BOONを指しています。この曲を作った当時は、まだインディーズでどうすればプロになるという夢が叶えられるのか悩んでいたそうです。
「劣等星」は、その当時のKANA-BOONの様子をあらわしています。まわりのことを気にしても仕方がありませんが、やはり気になりますよね。
「欲望星」は売れているバンドなどがキラキラと輝いて見え、自分たちもそうなりたいと思っていたということでしょう。
やりたいことをやる
君がしたいならそうすりゃいいじゃん やめたいならやめればいいじゃん
学校だって戦争だって退屈な日々の繰り返しなんて
出典: 結晶星/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
まわりのことが気になったとしても自分が何をしたいかが大切で、やめたくなったらやめればいいのです。
「退屈な日々」だって、自分次第でいつでもやめることができます。それを本当に望んで、行動に移せるかどうかではないでしょうか。