気になる人の視線を感じるだけで、緊張が一気に高まってしまう主人公。

こんなに緊張している主人公ですが、これが初めての恋というわけではないのです。

「君」とデートをするのはこれが初めてですが、過去に他の人とデートをしたことはあるのでしょう。

それなのに、相手が「君」だと過去のデートの経験を全く活かすことができないくらい緊張してしまうのです。

夢の中では上手くいっていたけど…

(※)本当は私、君と余裕綽綽で笑い合いたいの
夢の中じゃ上手にできてたのに
目も合わせられない

出典: ひっちゃかめっちゃか/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子

毎晩見る夢の中では、気になる人との会話も上手にできていました。

余裕綽々で笑顔を見せることができたのでしょう。

夢の中ではあれだけスムーズだったのに、現実では夢の中のような展開にはなりません。

頭の中で描くだけでは上手くいかない。それが恋というものなのでしょう。

2番の歌詞

シミュレーション通りにいかないのが恋

あれだけシミュレーションしたのに
何度もシミュレーションしたのに
生身の君を目の前にしたら
何にもうまくいかないな

出典: ひっちゃかめっちゃか/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子

恋をする上で、シミュレーションが全く無駄というわけではないと思います。

シチュエーションや、人によっては、シミュレーションを上手く活かせることもあるでしょう。

でも、恋愛に正解はありません。

学校の勉強などとは違い、シミュレーション通りに行くとは限らないのです。

恋愛テクニックを上げたいのだったら、やはり生身の人間を相手に経験を積むしかないのでしょうね。

「君」のことが嫌いになったわけではない

ただ純粋に君との時間楽しみたいのに損してる
損してる・・・損してる?あれ?
損したいから君といるんだったっけ

出典: ひっちゃかめっちゃか/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子

気になる人と一緒に時間を過ごすことが、だんだんと苦しくなってきた主人公。

「君」のことが嫌いになったわけではなく、自分の情けなさに嫌気がさしてしまったのでしょう。

本当だったら、気になる人と楽しい時間を過ごすはずだったのに計画が大きく狂ってしまいました。

「なんでこんな悲惨なことになっているのだろう…」と自問自答しているようです。

友人たちと一緒に練習もしたのに…

真剣に練習したモテ仕草
本日1度も日の目見てません
作戦一緒に練ってくれた
みかちゃん、ゆきえ、きょうこちゃん
本当に本当にごめんなさい
良い話持ち帰れそうにありません
どうか骨は拾ってください
そして綺麗な海へ、どうか・・・

出典: ひっちゃかめっちゃか/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子

実はこの主人公は、友人たちにも協力してもらって、今日のデートのために練習もしていました。

ここで登場する「みかちゃん」などの固有名詞は、主人公に協力してくれた人たちの名前なのでしょう。

モテ仕草を教えてくれたり、デートを絶対成功させるための作戦を考えてくれた友人たち。

しかし、その作戦も全て水の泡となってしまいました。

自分のために時間を使って協力してくれた友人たちに対して、申し訳ない気持ちを抱いているようですね。

あっという間に終わってしまった初デート

今日という日が終わる
君とのデートも終わる時だ
君の眼に映った私はどんな女の子だった?

(※くりかえし)

出典: ひっちゃかめっちゃか/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子

初デートもいよいよ終盤。

飲食店から出た後も成果は全く残せず、タイムアップとなってしまいました。

テンパったり、色々なことで迷ったり、頭の中では大忙しだった主人公。

しかし「君」の眼に映った主人公の姿はきっと「無口で不器用な女の子」に見えたのではないでしょうか。

主人公もそのことを薄々を感じ取っており、半ば諦めモードといった雰囲気が伝わってきますね。

ラストにかけての歌詞