2番Aメロの歌詞です。

1番Aメロの歌詞と対照的な内容ですが、言葉の語尾は韻(いん)を踏んでおり、緊密な構成が見て取れます。

「泣き声の主」というのは、おそらく主人公が大人への道を歩むなかで受けた、悲しみや不満や不安のことだと思います。

ギターコードも1番Aメロと同じくGとCの繰り返しですが、こういったリフレインを使うことによって浮遊感のあるサウンドになっています。

2番Bメロ

C    G  C  G
聴いた事ある 懐かしい声
C G C  G C D
なんか随分  大切な声

出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央

2番Bメロでは、子供のころを回想するような言葉が使われています。

」というのは、主人公の親しい友人や家族の声かもしれませんし、主人公自身の心の声かもしれません。

また、文字通り「声」という意味にも解釈できますが、ただの「声」ではなく、第3者が主人公に向けて言ったメッセージや言葉、という意味にも解釈できます。

ギターコードは、1番Bメロと同じです。

ここでもDの音が、サビへと続く期待感を煽ります。

2番サビ

C        G     Am7    G
ひとつずつ ひとつずつ 何かを落っことしてここまで来た
C     G      D    C     G
ひとつずつ拾うタメ 道を引き返すのは間違いじゃない

出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央

2番サビでは、主人公が持っていた「大事なモン」を「落っことして」いたことが明らかにされます。

主人公がみずから落としていったのか、誰かに落とされたのかは分かりませんが、前に進む気概がこの歌詞から窺い知れます。 

ギターコードの方は、Am7(エーマイナー・セブン)というコードが使われています。

このコードはCと大変親和性があるコードですが、Cと違うのは、Cが明るい感じのコードであるのに対し、Am7は若干暗めのコードになっているところです。

「ダイヤモンド」のコード構成はとてもシンプルですが、Bメロで使われるDや、サビで使われるAm7が「キモ」となり、いいアクセントになっています。

【ダイヤモンド/BUMP OF CHICKEN】メジャーデビュー曲の歌詞に注目!ギターコード譜ありの画像

間奏~Cメロ

間奏
Am7 G C G D C

Em D C
やっと会えた
Em D C
君は誰だい?
D CGD CG
大嫌いな弱い僕を
D  C   G  D  C
ずっと前にここで置きざりにしたんだ
C          C
何回転んだっていいさ 何回迷ったっていいさ

大事なモンは 幾つも無いさ
C    D
後にも先にも

出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央

間奏を挟んでのCメロです。

ここで曲がテンポダウンするかのような感じを受けます。

今まで主人公が語り掛けてきた人物は、他でもない自分自身でした。

どこかのタイミングで置きざりにしたマイナスの自分を、そのままマイナスの自分として受け入れます。

次に、AメロとAメロ2回目の冒頭部分が繰り返されます。

Aメロのメロディーと同じですが、この部分のギターコードは若干Aメロとは違います。

GとCが繰り返されるのではなく、Cのみで演奏されます。

繰り返される歌詞といい変奏される曲といい、「ダイヤモンド」は細やかなアレンジが加えられていますね。

クライマックスのサビ!! 自己肯定する「僕」

最後のサビ

C       G      Am7    G
ひとつだけ ひとつだけ その腕でギュッと抱えて離すな
C     G       D      C 
世の中にひとつだけ かけがえのない生きてる自分
C     G       Am7   G
弱い部分 強い部分 その実 両方がかけがえのない自分
C     G       D      C      
誰よりも 何よりも それをまずギュッと強く抱きしめてくれ

出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央

いよいよ最後のサビです。

どんな自分であろうが自分の身に何が起ころうが、この生きている感覚を持っているのは自分自身である、と主人公は自己肯定します。

「自分」と「部分」がうまく韻を踏んでいて、サビの軽快なリズムと合っていますね!

また、「その実」という言葉の使い方にも注目です。

「部分」と「自分」との間にこの言葉は差し挟まれていますが、この言葉があることによってこのサビは、ただの韻踏みにとどまらずに、まるでキャッチコピーのような強いメッセージ性があるサビになっています。

深い余韻を残すAメロ

G  D    C    G  D  C
上手に唄えなくていいさ いつか旅に出るその時は
G  D  C     G   D  Cadd9
迷わずこの唄をリュックに詰めて行ってくれ

出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央

この曲の最後はAメロで終わっています。

この部分を聴くことによって、この曲が主人公のためだけの曲ではなく、リスナーにも響く曲になっています。

そしてこの曲は青春時代の葛藤を歌っていますが、青春とはリスナーが決める、というようなメッセージも暗に込められています。

ギターコードを見ると、曲の最後にCadd9(シー・アドナインス)が使われています。

このコードは余韻を残したり、浮遊感を出したりする時によく使われるコードです。

まとめ

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