本当は君に会いたくて、話したくて仕方がないようです。

別れたときは君への思いを断ち切ると心に決めていたようですが、結局考えているのは君のことばかり

きっと携帯に着信が来るたびに「君からかな!?」と淡い期待を抱いているのではないでしょうか。

君が全てだった

You were everything you were everything
"サヨナラ" これで良かったって
思ってるのに 幸せなはずなのに why?
You are everything
セツナイのだきしめられるたびに
Even though there's another man who's in my life
You will always be my baby

出典: My Baby/作詞:Kana Nishino 作曲:SKY BEATZ・FAST LANE・LISA DESMOND

一番のサビに入ります。

以下は一行目の和訳です。

和訳

“君が私の全てだった 全てだったんだ”

別れたことは後悔していないと思っていた主人公。

しかしいくら時間が経って記憶が薄れても、君と築いた幸せが消えるわけではありません。

しっかりと胸に焼き付いているのです。

充実した日々を送ってはいるものの、君と過ごしてきた時間とは、代えられるものではないのでしょう。

そんなこと本当は分かっているはずなのに、埋められない心の穴に見て見ぬふりをしようとしています。

たとえ他の人と付き合っても

六、七行目の和訳です。

<和訳>

“たとえ私の人生に他の男がいても

君だけが私の恋人なの”

二人はこれから先、復縁する可能性はあるのでしょうか。

別れても尚、これだけ思い焦がれている主人公。

別れに至るまでにどんなことがあったのかは描かれていませんが、未練が残ったままでいるようです。

再び付き合うことができれば、主人公にとってはこの上ない幸せでしょう。

ですがもしこれから先、別の誰かと付き合うことになったとしても、心では君のことを思い続けると歌っています。

それは未練でもあり、どんな人生を歩んでいても君の幸せを願っているという、儚い祈りなのかもしれません。

新しい恋人との日々

How you doing? boy
今隣に見える景色も
手を繋ぐ高さも少し
違うような気がして

出典: My Baby/作詞:Kana Nishino 作曲:SKY BEATZ・FAST LANE・LISA DESMOND

<和訳>

“元気にしてる?”

一番で描かれていた主人公の充実の日々。

それは君とは別の新しい恋人と付き合っていたからのようです。

だから一番のサビの最後で、他の男がいても…と歌っていたのですね。

新しい恋人と付き合ってはいるものの、上の空でいる主人公。

心に空いた穴は、新しい恋人でも埋めることができなかったようです。

どこにいても、なにをしていても、恋人に君の姿を重ね合わせているのでしょう。

恋人の方は主人公のことを愛そうとしてくれているのに、受け入れられずにいるようです。

主人公も主人公で辛いでしょうが、恋人もそれと同じぐらい苦しんでいることでしょう。

まだ未練が残っているということを伝えているのかは分かりません。

きっと心からは自分のことを愛してくれていないと、恋人も薄々感じているでしょう。

お互いそんなわだかまりを抱えているからこそ愛し合うことができず、心も満たされずにいるのかもしれません。

思い出がいっぱい

懐かしいあの香りも
懐かしいあの曲も
君が居ないこの街に
今も溢れてる
もう君の事は絶対思い出さない
決めたのに
I don't know why?
何も消えないの

出典: My Baby/作詞:Kana Nishino 作曲:SKY BEATZ・FAST LANE・LISA DESMOND

日常のふとした中に詰まっている君との思い出。

二人で思い出を残そうと、色んな場所へ買い物に行ったり、旅行に行ったりしていたのかもしれません。

まだ付き合っていれば「あんなこともあったね」と懐かしめるタイムカプセルになっていたでしょう。

そうではない今は、悲しい記憶を思い起こさせる凶器となってしまいました。

やっと自分に素直になれた

なぜ2人あの日この手を離して
Why did we say goodbye?
今なら素直になれるのに goodbye
Now I know I love you
All I can do is singing for you
But you will always be my babe
ずっと Uh…

出典: My Baby/作詞:Kana Nishino 作曲:SKY BEATZ・FAST LANE・LISA DESMOND

二行目の和訳です。

<和訳>

“なぜ私たちはサヨナラって言ってしまったんだろう?”

一度は君との日々を全て忘れ去ろうとします。

しかし新しい恋人との時間を過ごしても、君への“好き”という感情は消えてはくれませんでした。

その感情を再認識した彼女は、強がっていた鎧を捨て、やっと自分の心に素直になることができました。

歌うことしかできないけど

四〜六行目の和訳です。

<和訳>

“今君のことが好きだと分かったの

君に歌うことしかできない

でも君だけが私の恋人なの”

歌うということをマイナスな表現として用いているのではないのでしょう。

「今はどうすることもできず、歌うことで気持ちを紛らわせているけど、それでも君のことを愛している」。

そんな思いが込められているのだと思います。

やっと自分の心に素直になれても、今は別々の道を歩み、君はどこで何をしているかも分かりません。

ましてや主人公に新しい恋人がいるということは、君にも恋人がいる可能性はあるでしょう。

その現実にどうすることもできないまま時間だけが過ぎていきます。