AKB48が送る卒業ソング

AKB48が2006年に発表した「桜の花びらたち」は、2008年にリメイク版が出たことでも話題となった楽曲です。AKB48がメジャーデビューする前に発表されたシングルの1枚ですが、「桜の花びらたち」2008バージョンのPVが、実は女性の恋愛をテーマにしているのではと噂されています。

初のオリコンシングルチャートトップ10

「桜の花びらたち」の2008年バージョンのPVは女性同士の恋がテーマ?ストーリーを徹底解剖!の画像

「桜の花びらたち」2006年のAKB48メンバーが立っており、センターを高橋みなみさんが担当しました。メジャーデビュー前に発表されたのは「スカート、ひらり」と合わせて2曲のみで、選抜メンバーと言う概念もなかった時代です。そのためジャケットに映し出されているのも当時Aチームを勤めていた20名のみで、卒業した前田敦子さんや板野友美さんらもいました。

2006年に発売された当初はオリコン週間ランキング10位を記録、2008年にリメイクされた桜の花びらたち2008もオリコン週間ランキング10位を記録しました。

2008年にリメイク版が登場

2008年にリメイクされた「桜の花びらたち」は、メジャーレーベル8枚目として登場しました。その理由は2008年のAKB48リクエストアワーセットリストベスト100の第1になったことがきっかけです。

その後2009年にフランスで開催されたコンサートでフランス語バージョンを披露、2016年FNS歌謡祭では8組のアイドルグループとコラボレーションしました。

卒業アルバムを開きながら聴いてください

「桜の花びらたち」2008年バージョン聞き方のお勧めは、卒業アルバムと一緒にというコンセプトでした。

 ミュージックビデオでも実在しない学校の卒業式を想定したシーンが披露され、まるで卒業式の一部を切り取ったようなドラマ仕立てとなっています。

フルバージョンでは10分を超える大作となっており、選抜メンバーを中心とした内容になっています。

卒業式に振り返りたいことを

卒業式終了後、高校生活を振り返りながら、今のことをいつか思い出すときにどのような情景が思い出されるのかという問いかけから始まります。

 プロモーションビデオでは前田敦子さん、大島優子さん、河西智美さん、小嶋陽菜さん、峯岸みなみさんの5人がメインとなって登場します。冒頭のシーンは大島さんが前田さんに問いかける美術室での一コマですが、前田さんは分からないと言いながらも、忘れないと答えるのです。

女の子同士の関係をどう読み解くか

曲が2番に入ると美術室での回顧シーンへ突入します。

 河西さんと大島さんはお互いにふざけ合う関係、それを複雑な表情で見つめる前田さんが最初に映し出されています。さらに外国人教師が近寄ると急に真面目な態度になる河西さん、それを苦く見つめる大島さんのシーンへ変わります。

見逃せない3人の関係!

迎えた卒業式で河西さんは外国人の先生に告白しようとしますが、その前に別の女性と仲良くするシーンを大島さんと目撃します。思わず抱き着いてきた河西さんを抱きとめる大島さん、このシーンをどう読み解くかは実はファンや視聴者の間で分かれるところです。

 同じ時間を過ごした女子高生2人の友情による慰めではと言う人もいれば、大島さんの方が階段の上にいるため身長差から抱きしめ合う男女のようだという人もいるのです。

 さらに心理描写は前田さんへ移ります。

 以前美術の授業中に、大島さんはふざけてギリシャ彫刻の胸像にキスをしました。それを前田さんは不安げに見つめているのです。さらにその後、誰もいない美術室で前田さんは同じ胸像にキスをするのでした。

3人の恋愛関係と言われているが

「桜の花びらたち」2008年バージョンのPVは、前田さんと大島さんと河西さんの3人の恋愛模様が表されていると言います。しかしそれは決してやましい関係ではなく、大島さんが少年っぽく描かれていることから嫌悪感を抱くこと自体少ないと考えられるでしょう。

大人へと成長していく女子高生だからこそ持ち合わせる、女性らしさと男性らしさを詰め込んだPVと言えるのかもしれません。