ピアノPOPバンド「Official髭男dism」
ピアノ、シンセエレクトロ、ファンク、ジャズ、ポップス。
何もかもを欲張りに取り入れたバンドがOfficial髭男dismです。
Official髭男dism=オフィシャルヒゲダンディズム、と読みます。
4人組の彼らが自称しているのが「ピアノPOP」というジャンルです。
文字通り、彼らが生み出す楽曲は軽快なサウンドにピアノの音色が深みを与えています。
これから先を見据えたバンド
髭を蓄えるようなダンディな大人になっても、4人で音楽が続けていけるように。
そんな願いを込めて「Official髭男dism」というバンド名をつけたそうです。
様々なルーツの音を取り入れた楽曲は、流行り廃りに左右されないサウンドと言えるでしょう。
メジャーデビューは2018年。歴史が浅いバンドですが、これから長く愛されていく予感がします。
「たかがアイラブユー」をピックアップ!
今回は2018年4月リリースの1stフルアルバム「エスカパレード」から「たかがアイラブユー」の歌詞をご紹介!
当たり前のように伝えあう愛の言葉について、深く考えたことはありますか?
形骸化しているような気がしつつも「伝えなければ!」と思ってしまう言葉。
それが「アイラブユー」です。
恋愛においてこのワードは必須なのでしょうか。
言葉より大切なものはないのか。言葉の中で一番大切なものは何なのか。
ポップで軽快なサウンドの中で揺れ動く歌詞に秘められた「愛」の意味を紐解いていきます。
愛の言葉に隠された「愛」
巷にあふれる愛の言葉の意味を、じっくり考えてみましょう。
「アイラブユー」って、一体何なんだ?
不安ながらも言葉にして気づいたこと
「愛してる」またはそれ準じた言葉の類いを投げ合ってきたけど
想いの密度とか意味合いからは目をそむけてきた
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
恋人同士が、相手への想いを伝える「ここぞ!」という場面で、口にする愛の言葉。
使用率ナンバーワンは「愛しているよ」ではないでしょうか。
この言葉は、常用するにはあまりにストレートすぎて照れくさいものです。
プロポーズの瞬間や、教会で神に誓うとき、つまり「ここぞ!」に使うイメージがあります。
普段は、何となく同じような意味の言葉を用いるケースが多いはずです。
「好きだよ」「お前だけだよ」「そばにいてね」
歌詞にある「それに準じた言葉」はこういったものを指すのでしょう。
でも「愛している」と「準じた言葉」は、イコール「=」で繋げていいのでしょうか。
「愛している」を常用している人は、言葉が持つパワーを理解して使っているのでしょうか。
言葉が持つ本当の意味を考えず口にしているのではないか、という問題提起です。
僕の愛は君にはどんな風に届いたんだ?お気に召したかな?
って考え出したらとても不安になってしまうよ
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
「僕」はふと立ち止まって考えてみます。
「愛している」という気持ちを込めて贈った言葉を、相手は「愛している」として受け止めたのでしょうか。
好きだよ、という言葉は「LOVE」ではなく「LIKE」だから、軽く感じたのではないか。
そばにいてほしい、なんて言葉に相手は「愛」を感じただろうか。
もしも直球勝負で「愛している」と伝えたとしても、額面通りに届いたかどうかは分かりません。
口先だけだと思われていないだろうか。
何気なく口にした言葉で「君」の気分を害していないかと不安になります。
それでもつないだありきたりな言葉の先には
あり得ないと思っていた奇跡があった
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
聞き飽きるほど溢れている愛の言葉。相手は聞き飽きたかもしれません。
それでも「僕」は想いを1000%伝えたいから、使い古された愛の言葉を口にし続けます。
伝えるたびに不安になり、また伝えるのを繰り返すうちに、奇跡に気づいたのです。