たかがアイラブユー ラブユー 常套句のNEED YOU NEED YOU
それでも僕ら相も変わらず愛を叫ぶ
たかがアイラブユー ラブユー 聞き飽きたNEED YOU NEED YOU
お互いのI(アイ)が首をもたげあって生まれていく
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
I LOVE YOUは「君を愛している」。I NEED YOUは「君が必要だ」。
愛を語る場面ではどちらもよく用いられる言葉です。
アイラブユーなんて、たとえ愛していないとしても深く考えずに口先だけで言えます。
NEED YOUは、アイラブユーの代替ワードとして頻繁に使われる決まり文句のようなものです。
それが分かっていても「僕」は、その言葉を使って愛を伝えようとします。
なぜならば、それらの言葉が持つ奇跡を知っているからです。
I LOVE YOUとI NEED YOU、どちらも先頭は「I」。
「I」は「僕・私」であり、「アイ」は「愛」と読み替えることができます。
そして「愛」は、心の中にあります。
「(僕の)愛 LOVE YOU」
「僕は心の底から君を愛している」という解釈ができます。
これを知った上でお互いに「アイラブユー」を伝えあえば、「I」「愛」が手を取り合って大きくなっていく。
「僕」はこれを奇跡と呼んだのでしょう。
愛に秘められたパワーがスゴイ
喧嘩したっていい。愛がある喧嘩で、最後に笑えればそれでいい。
肩肘張らずに自然体で愛し、愛されようという歌詞です。
愛ある喧嘩は笑顔で終わる
どうしても分かり合えない愛のトラブルを怖がってきたけど
流れるニュースの大半は愛なき往復ビンタ
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
人間関係にはトラブルがつきものです。
ましてや恋愛は、赤の他人同士が近い距離で愛を育む関係。
些細なすれ違いがより大きく、近く見えてしまう怖さがあります。
ですから、耳に届く恋愛トラブルは絶えません。
友人は浮気がバレて彼女と大波乱。有名芸能人が5回目の離婚で涙の記者会見。
話題になる2人の間に「僕」は愛を見出だせず、傷つけあっているだけだと感じています。
しかし「僕」自身がトラブルの当事者になってしまう可能性もあるのです。
だから手をつないで喧嘩をしよう最高の妥協点で会おう
卒業アルバムみたいにいつか笑えるように
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
恋人同士の喧嘩において、自分の主張だけを押し付けているうちは解決に向かいません。
絶対に譲らず、相手の意見を否定しているばかりでは、2人を隔てる壁が分厚くなるばかりです。
まずは相手に往復ビンタを食らわせる「手」をお互いに封じ込めよう、と歌います。
愛がなく相手を傷つけるだけの言葉は禁止、傷つけてしまっても追い打ちをかけるようなことはしない。
譲れないことはとことん話し合う。長く愛し合うためには、異なる価値観も愛して欲しいからです。
もちろん、相手の価値観も理解して、愛する必要があります。
そのうちに、互いの主張に妥協し、許しあえるときが来るでしょう。
卒業アルバムの写真は、笑顔ばかり。
学生生活の中で起きた嫌なことや傷ついたことが許せたから、笑顔になれるのです。
喧嘩を経た「僕」と「君」も最後は笑えるように、という願いが込められています。
傷跡隠した意地やプライドのメイク落としたら
あり得ないほどハッピーな世界になった
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
ほんの些細なすれ違いが大きな喧嘩に発展する理由は何なのでしょうか。
例えば、浮気をされた彼女はプライドがズタボロになってしまいます。
本当は「ごめんなさい」とひと言言えば済むのに、意地を張ってしまえば対立が深まるばかり。
「愛」とは全く関わりのない部分でトラブルが大きくなっていくのです。
「僕」は「君」に対して、心の外面を繕うのをやめました。
意地、プライドは心を隠してくれますが、隠れて見えない部分を愛してもらえなくなってしまうからです。
心の奥底まで全てオープンにしたら、味わったことのない幸せが訪れました。
「I」抜きで愛を語れない
たかがアイラブユー ラブユー 常套句のNEED YOU NEED YOU
言葉にいつも いつも必ず愛を混ぜる
たかがアイラブユー ラブユー 聞き飽きたNEED YOU NEED YOU
お互いの哀を愛で照らしあって歩いていく
出典: たかがアイラブユー/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡
「僕」は「愛している」と伝えるとき、LOVE YOUではなく必ず「I LOVE YOU」と言うのでしょう。
たかが「I」でも「愛」だから、これを抜いてしまえば心が1000%伝わらないのです。
お互いの弱さや悲しみの感情を照らす力があるのが「愛」。
弱いものを補い、哀しみを癒やす力があるのだと、僕は歌います。
本当の意味を知っているから伝わる
「愛」が消えなければ大丈夫。「アイラブユー」の意味を知っていれば大丈夫。
不安をかき消すのも「愛」でした。