散々泣いてしまったな
3回目で笑う 空っぽになって
アンバランスがちょうどいいさ
白線を歩く

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/脇坂侑希

泣き止んではまた感情の波が襲ってきて涙してしまう。

何をしていても気分は晴れずに落ち込む気持ちを引きずる主人公。

しかし、何回も繰り返している内に吹っ切れてきました。

ぽっかりと心には穴が空いたような状態ですが、妙にスッキリもしています。

泣いてばかりいる自分が少しおかしくなって、冷静になってきました。

子供の頃、道路の白線の上を歩いたりしませんでしたか?

号泣して、気が晴れてきた主人公はそんな無邪気な行動へ。

年齢は大人だけれど、中身はまだまだ完成されてはいない。

そんな自分を受け入れて歩き出すことにします。

悲しみの先には?

悲しみの果てに
僕らの理想郷はあるのかい
早すぎたさよならを抱えて
月を追いかけた

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/脇坂侑希

痛む胸を押さえて、主人公は考えます。

何度もこんな気持ちになったな…と。

その度に苦しんで、もがいて…

この気持ちが報われる時は来るのだろうか。

ここで、主人公がこんなにも落ち込んでいる理由が少しうかがえます。

誰かとの別れが引き金になったようです。

その別れに想いをはせながら、主人公は行くあてもなく歩き出しました。

最後のフレーズは夜に歩いているということを表しているのではないでしょうか。

なんだか少しロマンティックな表現ですね。

サムライソウル枯れちまった

辞めたあいつ

サムライソウル枯れてしまった
あいつはとうとう辞めちまった
こっちに来いよと手を引くが
その目は今にもあふれそうだ

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/脇坂侑希

最初のフレーズはとても印象的ですね。

無口で苦しいことにも黙って耐えていた人物だったんでしょうか。

ある日、その我慢も限界に達してしまったようです。

引き留めようとしますが、やはり去って行ってしまいました。

泣きそうになっている彼の心はもう糸が切れたような状態。

ここは性別を限定しないようなやや乱暴な話し言葉で書かかれています。

もしかすると、去って行った人物についての噂話なのかもしれませんね。

彼との別れが主人公の悲しみ・落ち込みの原因なのでしょうか。

反省は次から次へ

間違えたかな 言いすぎたかな
考えごとは次から次さ
きっかけ次第で変われる
だけど髪はしばらく切らないつもり

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/脇坂侑希

先ほどの歌詞で語られていた人物。

どうやら彼が去っていた原因は自分にあると主人公は考えているようです。

歩きながら心の中で反省をする主人公。

すっかり落ち着きを取り戻しています。 

最初にこき下ろしていたアドバイスも素直に受け入れることができる心境に。

これからのことを前向きに考えています。

ただ、反省を忘れないようにきっかけは少し先延ばしすることにしました。

初めは失恋した歌詞なのだろうかと思いましたが、必ずしもそうとは言えないようです。

失敗と別れで、主人公は少し大人になったのかもしれませんね。

もっと成長したい!

悲しみの果てに
僕らの理想郷はあるのかい
早すぎたサヨナラを抱えて
もっと遠く

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/脇坂侑希

最後のフレーズだけ1番の歌詞と違っています。

歌詞の前半と比べて未来へと向けた内容です。

『月まで』でも登場していた「月」。

「月」は『Hump Back』にとって飛び越えていくべき目標の象徴なのかもしれません。

それよりも先へ…ということはかなり野心的ですよね。

今、勢いのある『Hump Back』らしい向上心があふれています。

別れは歌詞の主人公を成長させ、次の段階へ進む原動力になったのでしょう。

「さよならだけが人生だ」

「勧酒」という漢詩を井伏鱒二が訳した際に誕生した言葉です。

冒頭で主人公はヤケ酒を飲んでいましたが、この詩の中でもやはりお酒が登場します。

別れの際にはお酒がつきものなのかもしれませんね。

「そばにいて」に込められた気持ちとは?