自分の力だけでは、どうあがいても逃れることのできない絶望的な環境

どうして、ここにいるのか。どうしたら、いいのか。

自分の存在理由すらも分からなくなるほどの、切なすぎる感情がつづられています。

誰かに救ってほしい。誰かのためになっていたい。

叫び狂いたくなる意識の中、頭の中をよぎった触れあう手に、友だちや仲間のこと、想い焦がれていた異性の姿が浮かんで、その想いだけは絶対に離したくないという願いが伝わってきます。

冒頭からむき出しの感情をぶつける表現を用いて、ガンガールの戦争をテーマにした悲壮な世界観を想起させながら、ガンガールの世界を大きく飛び越えていく、心に打ち込むようなラブソングに仕立てています。

引き金はワタシが

Hou do you feel? わざとらしく問いかける
そんなの当然わかってるけど
解除セイフティ 少し危険なくらいがちょうどいいでしょ?

待っているだけなんてらしくないから
引き金はワタシが引いてあげるわ

出典: Hysteric Bullet/作詞:メイリア 作曲:toku

逃げてばかりじゃダメなんだよね。前に進むしかないんだよね。

本当にそれでいいんだよね。

心の奥底で揺れ動く、葛藤が伝わってきます。

やるしかない。私がやってやるんだから。

もう迷わないし、後戻りもしない。

自分が真っ先に立ち向かっていくんだという覚悟が「解除セイフティ」や「引き金」など、ガンガールに関連したワードを用いて描かれています。

苦しい程締め付けてくる想い

噛み付くように塞いだ口 答えなんていらない
余計なこと言わないで 抱きしめてよ
苦しい程締め付けてる
この愛が消えないように
心臓を撃ち抜いて
キミを離さない Hysteric Bullet

出典: Hysteric Bullet/作詞:メイリア 作曲:toku

もしかして、自分がやろうとしていることが間違っているかもしれない。

最善じゃないのかもしれない。

でも、これから自分がすることを「間違い」なんて、言ってほしくなんかない。

例え、どんなことになっても、自分から決して離れないでという切実な願いが畳みかけるように押し寄せてきます。

だれもが誰かを守るために戦っている

【Hysteric Bullet/GARNiDELiA】コラボ動画の振り付けがかっこいい!歌詞も紹介の画像

ガンガールの切なく儚い世界観に加えて、戦争という極限の状況にあっても、例え、平凡と感じられる日常にあっても、ひとは、それぞれが誰かのために立ち向かっていること。

それを守るために戦っているんだというメッセージを感じることができます。

これまでのGARNiDELiA歌詞の中でも、見られないぐらいの強い言葉で表現されている作品と言えるのではないでしょうか。

幅広い可能性を示すHysteric Bullet

GARNiDELiAは、メジャーデビュー曲となったアニメ「キルラキル」のOPのほか、「魔法科高校の劣等生」や「ガンダム Gのレコンギスタ」のOPなど、人気アニメのテーマ曲を数多く手掛けています。

そのために、アニソンでの知名度が高い音楽ユニットではあるのは事実です。

ただ、このHysteric Bulletの「踊っちゃってみた」コラボ動画を見て分かるとおり、GARNiDELiA及びメイリアさんは独創的なアーティストとしてのこだわりを持って、さまざまな手法や表現に挑戦しています。

歌詞を見ても楽曲全体のイメージを崩さないように限られたコトバを使いながらも、深く沁み通っていくようなメッセージを込めたひとつの作品に仕上げています。

GARNiDELiAの緻密で繊細なアーティストとしての魅力は、ほかの楽曲でもいかんなく発揮されています。その奥深さに触れてもらうためにも、ぜひ以下の記事も見てください。

あなたは人の愛を信じられますか?こんな世界で本当の愛が分からなくなったなら、GARNiDELiAさんの歌う「Lamb.」を聴いてみてはいかがでしょうか。あなたも迷える子羊かもしれません。

アニメ「魔法少女特殊戦あすか」ED曲であるGARNiDELiAの『REBEL FLAG』の歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?歌詞の意味を考察してみました!

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