「運命の糸」をつむぐ
他の誰にも 着こなせない
なんだか わかんない 熱さが 胸を焦がすから
運命の糸 手繰り寄せた その先に
今 新しい夜明けが来る
出典: ambiguous/作詞:meg rock 作曲:toku
サビでは「運命の糸」という言葉が出てきます。
「ambiguous」の出だしでは「意図」を断ち切っていました。
しかしサビでは「糸」を手繰り寄せています。
なぜ「糸」は断ち切らずに手繰り寄せているのでしょうか。
あくまで推論ですが、この「運命の糸」は、これからの未来をつむぐための材料だと考えられます。
「意図」を断ち切り、自分たちで選び、手繰り寄せた「糸」。
それを材料につむいでいく未来が、「新しい夜明け」なのではないでしょうか。
誰にも着こなせないものとは?
「ambiguous」の2番以降は、答えを求めて葛藤する姿や、自分だけのものを見つけていく姿が描かれます。
答えはどこにある?
かじかんだ指で ずっと 探してた
煌めく 世界の
答は いつだって ティーカップの中
映っていたんだ
火傷しそうな 温度
甘すぎるし 苦すぎる
自分達だけの美学 飲みほして
出典: ambiguous/作詞:meg rock 作曲:toku
答えを求めてあがいている少女の姿が見えてくる歌詞です。
少女は普段から紅茶を飲んでいるのでしょう。
そしてきらびやかだれけど冷たい世界の中で、答えを求めてさまよっています。
探しても探しても、なかなか答えは見つからない。
あきらめそうになったとき、少女はふと毎日飲んでいる紅茶に目を落とします。
すると「ティーカップの中」には、探し求めていた「答」が。
温度も味もちょうどよくはないけれど、少女はそれを残さず飲みほすのです。
大切なものはすぐそばにある。
「青い鳥」を思わせるストーリー性のある歌詞ですね。
「キルラキル」でも、皐月はよく執事の淹れてくれた紅茶を飲んでいます。
そう考えると、このパートには皐月の内面が強く表れているのではないでしょうか。
絡み合う想い
あの日 君が 教えてくれた
なんだか わかんない 熱さが 頬を伝うから
それぞれの想い 絡み合った その先に
今 新しい夜明けが来る
出典: ambiguous/作詞:meg rock 作曲:toku
2番のサビでは、「君」との「想い」が絡み合っています。
絡み合う、という表現は1番と同じように「糸」を思わせます。
時にはわけのわからない熱さに涙を流すこともあるけれど、お互いの想いを合わせて前に進む。
流子と皐月が切磋琢磨しながら突き進んでいく様子が目に浮かぶ歌詞です。
自分にしか着こなせないものがある
この 愛おしい 世界を 守りたいだけの
たった それだけの 無茶な きもち
だけど 一縷の望みは 君が 今 隣にいること
出典: ambiguous/作詞:meg rock 作曲:toku
運命にあらがってきた少女たちが願っているのは、大好きな人たちのいる世界を守ること。
1人の少女が抱くには「無茶な」願いかもしれません。
しかしそんな大それた願いも、もとをたどっていくと「君」がそばにいればいい、というシンプルなもの。
大きな願いと小さく切実な「望み」。
その対比が印象的なパートです。
他の誰にも 着こなせない
なんだか わかんない 熱さが 胸を焦がすから
運命の糸 手繰り寄せた その先に
ほら どこまでも続く未来
今日も 君が 教えてくれた
なんだか わかんない 熱さが 頬を伝うから
それぞれの願い 絡み合った その先に
今 新しい夜明けが来る
想いは きっと ひとつ
出典: ambiguous/作詞:meg rock 作曲:toku