それぞれのスタイルと調和
狙った獲物は逃がさない
10もいらんカウント 練りに練ってトリガー引くキラーサウンド
小官と貴殿らが組むこと自体がもう事件だ
野営地に吹く風に野性味がのりSAVAGE
ベイサイドがベイシック クズは一掃するのが礼儀
敵をロックオン 睨むスコープの先にまるで言葉のスコールを
浴びせる嘘のないワードは高レートのプロトタイプ
出典: HUNTING CHARM/作詞:FORK(ICE BAHN)・玉露(ICE BAHN)・KIT(ICE BAHN) 作曲:Dirty Orange
元海軍の理鶯のパート。
引き金を引く表現や、海を思わせる歌詞が海軍を思わせて特徴的です。
ラップで紡ぎ出す言葉が弾丸のように降り注ぐ、そんなイメージでしょうか。
グループ名にも”TRIGGER”が入っているので、全体的に統一感があります。
2行目の歌詞が入ることで、リズムが変わってより豪快な雰囲気になっています。
獣のように襲い掛かる
淡々とその都度答える 湾岸へと引きずり込むクロコダイル
100%離さねえ 桜ガラじゃねえ 弱者ハナタレ 薬じゃ泣かさねえ
出典: HUNTING CHARM/作詞:FORK(ICE BAHN)・玉露(ICE BAHN)・KIT(ICE BAHN) 作曲:Dirty Orange
相手をじわじわと追い詰めながらも、しっかりとどめを刺してくる銃兎のパート。
この楽曲において銃兎のパートは、1つ1つの言葉の威力が強いように感じます。
そのためインパクトも強力で、ここでは2行の歌詞ですが、1行目の押韻とワニの比喩表現が強烈。
ワニのように噛みついて最後まで逃がさないという、犯人を捕まえる警官としての意志の強さも。
どこまで逃げても追いかけてきそうです。
2行目は押韻4連続で締めくくっていて、聴こえ方が大変スムーズです。
視線だけで十分
冷たく見つめてキツめに追い詰める
水辺で石付けて静かに沈めて カタにハメる 語りかける?
いや、バカとはハナから分かり合えねえ
出典: HUNTING CHARM/作詞:FORK(ICE BAHN)・玉露(ICE BAHN)・KIT(ICE BAHN) 作曲:Dirty Orange
こちらのパートは、ヤクザの左馬刻が敵を追い詰めているような表現が特徴的。
また、視線だけでやられてしまいそうな強さを感じます。
2行目まで”e"で統一された押韻なので、3行目のフレーズが強調されているようです。
前半のパートでは戦いの勝敗について重点が置かれている印象でしたが…。
後半ではいよいよ水に沈められそうな勢いです。
徹底的に追い詰める
1人ずつハンティング 翻す反旗 ひっくり返すキッカケを喚起
掲げる大義 取り戻す歓喜 再生の前に壊すのが先
出典: HUNTING CHARM/作詞:FORK(ICE BAHN)・玉露(ICE BAHN)・KIT(ICE BAHN) 作曲:Dirty Orange
こちらのパートでは、3人が順番に歌っていくスタイル。
それぞれに焦点が当たってきた前半パートとはまた違った印象です。
全員で順番に押韻を重ねていく、というのも印象的。
まとまっていても歌詞から個性を感じられますし、全員のパワーが集約された”強さ”。
最後まで狙った獲物は逃がさない、というような迫力を感じます。
最後の左馬刻パートからは、上手くいっていないことは取り敢えず後回し。
今は目標を遂げることに集中する、ということでしょうか。
それぞれに色々な辛さや想いを抱えながら、本気でバトルに挑んでいるのでしょう。
1行目の歌詞に楽曲名が組み込まれているのが粋です。