決して消えることのない”過去”。

誰にでも思い出したくもない過去の1つや2つあるものです。

それはロックバンドとしてトップアーティストに昇りつめたTakaだって同じこと。

この”過去”というのは、ONE OK ROCKファンなら色んな憶測ができるでしょう。

客観的に見てみたらどんな風に見えるのか気になっている様子がうかがえます。

もしかして離れて見たら本当の自分を押し殺して生きている自分が見えているんじゃないか。

そんな不安が伝わってきます。

しかしこれはあくまで”過去”の自分のことなので、今はそれとは対照的だということでもあります。

今こうして本来の自分で居られるからこそ、「あの頃の自分を遠くから見たい」と思うのではないでしょうか。

本当はさらけだしたいのに!

全てをとっぱらっていきたいんだ!
何もかもを包み隠さず 言葉にして
でも口を開けば誰かが傷つきそうだから言えはしないしな!
自分ですら何かを言うこと恐れすぎて気付きゃ僕は独り言ロンリーナ!

出典: 独り言ロンリーナ/作詞:Taka 作曲:Taka,Toru

重くて分厚い鎧を身にまとい偽って生きている自分に正直になりたい!

早くこの鎧を脱ぎ捨てて、やりたくもないことをやるのをやめて自由になりたい!

でもそんなことをしたら、色んな人を巻き込んで迷惑と心配をかけてしまう…

そんな葛藤の想いが伝わってくるようです。

そして誰にも言えない想いを抱え、自分の気持ちに蓋をしてきたらいつの間にか孤独になっていた。

ブツブツと不平不満ばかりを独り言で吐き捨てるような、そんな孤独な自分になっていた。

そんな風に解釈することができます。

僕らはいつもわがままばかり

曇り空 奥広がる青空に
今日も僕らは気付かずに通り過ぎたんだ!
現実的論争食い終わって
メニューには無いデザートをねだる

出典: 独り言ロンリーナ/作詞:Taka 作曲:Taka,Toru

ここでは、どれだけわがままで本当のことが見えないでいるのか、を提言しています。

最初の2行は、例えば夜空には月や星があるのにそれに全く気が付かないで朝を迎えてしまうような。

いつだって本当のことは近くにあるのに、その存在すら見落としてしまうのです。

そしてありもしないことをわがままに欲し、手に入らないと不満をもらす…。

そんな風に自己都合でものを考えるのが僕ら人間なんだ、ということではないでしょうか。

甘い蜜にはご用心

大好物なんだみんな!
けがれきった体を洗い流す
甘い汁がかかればかかるほどムシバマれるのに
それでも止めようとはしないんだ!
腐れきったお前を突き動かす!
赤信号皆で渡りゃ怖いはずないもんな!!

出典: 独り言ロンリーナ/作詞:Taka 作曲:Taka,Toru

”甘い汁”という単語からわかるのは、やめたくてもやめられなくなる中毒のような状態だということ。

なにがやめられなくなるのかと言うと、この歌詞では「偽ること」です。

自分を押し殺してきたことをやめようとはしない、甘い蜜の味を覚えてしまったから。

人は、偽った自分で本当のことを口にしないで生きるのが楽だと感じてしまうからです。

みんなと同じように、飛び出た杭にならないように、まるで手をつないで危険な道を歩むかのように。

でもそれって間違ってるんじゃないか?という含みを感じるのが最後の1行です。

甘い甘い蜜の味をこれ以上味わうことなく、時には苦くて不味い汁をかぶる必要があるんだ!

そんなメッセージが伝わってきませんか?

さぁ偽りの自分から抜け出そう

I don't think I will stop it soon
Because of you
There's nothing I fear,I've got a ton of spears
They'll strike you down!!

出典: 独り言ロンリーナ/作詞:Taka 作曲:Taka,Toru

すぐに止めようとは思わない

オマエのためさ

恐れることは何もないし、強い武器だって手に入れた

そいつらでオマエを倒すんだ!

上記は和訳です。

ここで出てくる”武器”はいわゆるweaponではありません。

歌詞全体の流れから解釈してみると、この意味は「強い自分自身」に置きかえることができます。

物理的な力や物ではなく、「強いマインド」でもいいかもしれません。

恐れず、立ち向かう気持ちを手に入れたという意味ではないでしょうか。

そしてそれは必ず勝てるとも確信しています。

”オマエ”もまた、誰か特定の人物に対して言っているのではありません。

むしろ偽り続けていた自分自身なのではないでしょうか。

つまり、この歌詞からわかるのは「偽りの自分から脱するんだ」という強くて前向きな想いです。

誰と戦っているわけではなく、自分自身との戦いに勝つ方法を提言しているのではないでしょうか。

おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございました!

2010年から2013年あたりのONE OK ROCKが好きだ!と言う人が多いのもわかる気がします。

むしろ初期の歌詞の方がTaka本人も「雑だったけどその雑味がいい」と言うくらいです。

環境によって私たちはどんな風にでも生きることができるのが、人生の素晴らしいところ。

わがままであまったれでレールの上しか歩けない人生になるのか。

それとも、未来を自分の力で切り開きながら、付き合う人を選びながら生きるのか。

そんなことをまざまざと考えさせられる歌詞だったのではないでしょうか。

ONE OK ROCK楽曲に心が救われる人も多いと思います。

筆者もまたその一人。

これからもどんどん輝きを増すONE OK ROCKの活躍が楽しみですね!

歌詞を読み込んで自分なりの解釈をしてみると、色んな気づきがありますよ。

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