ゾンビ化!?
メイキング映像(?)の中で、少女は凶暴化し、カメラに向かって殴りかかります。
そして監督に対しても反抗的な態度を取りますが、青白く染まった顔はまるでゾンビのようです。
なるほど……『「紅」のMVの撮影中に少女がゾンビ化した【という設定】』なんですね!!(設定とか言うな!)
しかも少女は物を浮かせられる超能力者になったようです。
普通の顔をしたままの戸惑う監督とのギャップがなんともシュールです。
ぞんびが「紅」を演奏しているスタジオにまで乱入し、監督に連れ戻される少女。そして……。
少女の凶行
少女は超能力で「尖ったもの」を宙に浮かばせ、監督に叩きつけました。
その瞬間に画面が乱れ、監督がどうなったのかは定かではありません……。
少女はどうやら、ぞんびにも襲いかかったようです。しかしぞんびは演奏を続けています。
少女はぞんびの前に立ち、指揮者のように腕を降っていますね。
そして演奏が終わると、ぞんびは崩れ落ちます。どうやらぞんびは文字通りゾンビとなって少女に操られていたようです。
「紅」のMVは、倒れたぞんびを見下ろして不気味に笑う少女の顔のアップで終了します……。
少女の目的は?そんな問いは無意味ですよ。
なぜなら、生者が生きることを目的とするように、死者は死を目的とするからです。
ぞんびの感染者が急増加!?
なぜ、ぞんびはX JAPANの「紅」をカバーしたのでしょうか?その理由は明らかにされていません。
ですが、はっきりと言えることは、「ぞんびは方向性を明確にし、『感染者』を増やそうとしている」ことです。
なお、感染者とはぞんびのファンのことです!由来はバイオハザードのネタです。
意外かもしれませんが、ぞんびは当初、ホラーテイストのバンドになる予定ではありませんでした。
2016年のインタビューで、青井ミドリは「一目で覚えられる名前にした」という趣旨のことを言っています。
そして、「かっこいいバンドにしたかったけど、割り切って『ぞんび』という名前に合わせている」とも語りました(苦笑)。
ですがデビューから月日が経ち、ぞんびはホラー色を強めています。それが今回の「紅」に結実したと言えるでしょう。
X JAPANの「紅」との違いは?
ぞんびがカバーした「紅」のMVでは、超能力を持つゾンビになった少女が人々を襲いました。
本来、X JAPANの「紅」は元恋人への熱い想いを熱唱する曲だったはずです。高畑充希のCMでも表現されました。
それをホラーテイストに味付けしたことで、「紅」はぞんびらしい曲になったと言えるでしょう。
原曲の「紅」はToshiのハスキーボイスが印象的ですが、ぞんび版では奏多に合わせてキーが下がっています。
ですが、ギター、ベース、ドラムスではぞんびの力量が存分に発揮されていますよ!
言い方は悪いですが、ぞんびは有名な「紅」をカバーすることで、大衆ウケを狙ったとも考えられます。
これでは、ますますぞんびの「感染者」が増えてしまいそうですね……!
ぞんび「紅」のCDは3種類
今回紹介した曲を含むぞんびのシングル「ウィーアーゾンビ!! / 紅」は2018年10月23日発売です。
「初回限定盤A」「初回限定盤B」そして「通常盤」の3種類がありますよ。
初回限定盤A
初回限定盤Aでまず注目したいのはジャケットです。
ぞんびの4人がハロウィンの仮装をしていますね!
「紅」のMVもハロウィンのイベントだったと思えば、そんなに怖くないかもしれません……?
初回限定盤AのDVDには、2018年8月25日にShinjuku BLAZEで行われた「ミドリの日-2018-」が収録されています。
初回限定盤B
初回限定盤Bに収録されるのは、「ウィーアーゾンビ!! / 紅」のMVとオフショットです。