パンクロック!?ものすごく爽快な曲
2012年にリリースされたSEKAI NO OWARIのアルバム「ENTERTAINMENT」に収録されたのが「Fight Music」。
パンク・ロックばりの軽快なリズムにのせて、スピーディーに駆け抜けるかっこいい曲です。
軽快なリズムの中にもセカオワらしい美しさが光る素晴らしい曲。
ライブではもちろん、家で聴いているだけでもハイテンションになれます。
動画をチェック
ライブでも最高に盛り上がる模様。
むしろこの曲が盛り上がらないわけはありませんね。
ピエロの仮面をかぶったDJ LOVEが弾丸を発射する場面もあり、圧巻です。
グループ名はSEKAI NO OWARIですが、全く逆の感じ。むしろ世界の始まりというイメージ。
他にはないオリジナルの世界観を確立しているところに魅力を感じます。
歌詞の意味を紐解く
曲の雰囲気とは違い、ネガティブなワードもチラホラ聞こえてくるこの曲。気になる歌詞の意味を紐解いていきましょう。
ネガティブな気持ちに押される
あぁもう嫌になっちゃうな、
ほんと何も上手くいかないや
戦うべき「敵」は本当は僕らは分かってる
99戦中99敗もう涙も出ないよほんと、
もうなんつーの
そうねコイツは所謂「挫折」だね
出典: Fight Music/作詞:Fukase 作曲:Fukase
最初からネガティブな言葉が出てきます。
何もかもうまくいかなくて本当にどうしようもない気分になることは誰にでもあるでしょう。
人生では誰にでも戦うべきものがあるはず。その「敵」といつでも戦っていて、それが人生の課題となっているはずです。
その人生の課題は人によってさまざまですが、誰もが人生をかけてその敵と戦い続けるのです。
99戦中99敗というちょっとおちゃらけた表現には、くじけそうな場面も笑って過ごせるというメッセージが込められているようにも感じます。
さらに明るく希望のあるメロディーのおかげか、そんなことは大きな悩みにはしてはいけないというメッセージが込められているのではないでしょうか?
人生の真実を見つめる
あーもう何にも考えたくもないや
酒でも飲んで全て忘れちまうか
そんなことが何の解決にもならないことなんて
学校に行ってない僕でもわかるんだ
出典: Fight Music/作詞:Fukase 作曲:Fukase
この部分の歌詞から、学校に行くことは絶対ではないという作詞者の考え方が垣間見えます。
作詞したFukaseも学校の暗記するだけの勉強に違和感を覚えているのでしょう。
もちろん学校では友達ができたり、協力することを学んだり、たくさん良いこともあります。
しかし学校に行ったからといって偉いわけではありません。
問題に直面したときに、解決する手段を知っている方がすごいと思いませんか?
この部分では、学校では問題に真っ向から向き合い、ストレートに解決方法を探すことの大切さは教えてくれないと言いたいのではないでしょうか。
学校に行かなくても進むべき道をしっかりと見極めて人生を歩んでいく人はたくさんいますよね。
「ソレ」の意味が深い
僕らがいますぐ欲しいのは
「ソレ」から逃げる「理由」なんかじゃなくて
僕らがいますぐ欲しいのは
「ソレ」と戦う「勇気」が欲しいんだ
どれだけ遠くに逃げても
「ソレ」は僕の前に立ちはだかる
だから僕がいますぐ欲しいのは
「ソレ」と戦う「勇気」が欲しいんだ
出典: Fight Music/作詞:Fukase 作曲:Fukase
スピーディーな曲に多くの言葉が詰め込められた曲。サビの部分に入ります。
サビの部分でもたくさんの言葉が詰め込まれ、多くのことを伝えようとしていると感じます。
「ソレ」というのは、人生で戦うべき課題でしょう。今までに何度もくじけそうになったことがあるでしょう。なんでくじけそうになったのか、考えてみてください。
思い当たる自分の弱さはありませんか?
「ソレ」は自分の弱い部分を意味しているのかもしれません。
自分の弱さはどんな部分か、考えてみれば何と戦い続けているのか分かるでしょう。
「ソレ」とは1人1人が違うもの。1人1人の想像によって意味が変わってしまっても良いのだと思います。
しかし、「ソレ」が「戦うべきもの」だということには間違いありません。
その戦うべきものに真っ向から向き合い、戦わなければ問題は解決しないよというメッセージが込められていると感じます。