aikoの楽曲「KissHug」の歌詞に迫る!【花より男子】挿入歌!の画像

夏髪が頬を切る
また年を重ねてきっと思い出す
あなたの影 あたしの言葉
You Love You Love…

出典: KissHug/作詞:AIKO 作曲:AIKO

そして、サビに入っていきます。

「夏髪が頬を切る」という言葉は、夏の暑さでかいた汗によって髪が頬に張り付いて、その髪が頬にできた傷のように見える様子を表現しているのではないでしょうか。

またこの傷は付き合うことでできていく心の傷だと考えることもできます。

長く付き合えば付き合うほど相手の嫌な部分が見えてくるものです。

また自分自身、心無い言葉をあなたにかけてしまう瞬間もあるでしょう。

それを「あなたの影」や「あたしの言葉」と表現しています。

そう考えると、髪を頬に張り付かせているのは汗だけでなく、涙でもあるのではないでしょうか。

そんな「あなたの影」は夏の暑さによって生じた蜃気楼の向こうにゆらゆらと揺れながら消えていく彼の姿と重なります。

しかし、それでも好きというあなたへの想い、さらに「あなたはどう想っているの?」という不安。

これを「You Love」という言葉で絶妙に表現しています。

蜃気楼の「ゆらゆら」と「You Love」の語感が重なっていて、どちらの意味にも取れるaikoの言葉遊びが素晴らしい歌詞になっています。

見えない部分も含めてあなたのことが好き

あたしの願いはただひとつ

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3つめ4つめと数えた星の涙に願う
あなたの傍にずっと居たい

出典: KissHug/作詞:AIKO 作曲:AIKO

「星の涙」という言葉から光がこぼれていくように尾を引いていく流れ星を想像することができます。

3つめ4つめと流れ星を見つける度に、これからもあなたとずっと一緒にいたいという願いを星にかけていきます。

本当ならいくつも願いをかけられるはずなのに「あなたの傍にずっといたい」といつでも願ってしまうあたしの健気さが表現されています。

あるいはもしかしたら、あたしにとってはそれは酷く切実で、何物にも代えがたい願いなのかもしれません。

敢えてそれだけを、必死に流れ星に願い続けてしまうほどに。

大切な人がそばにいる、ということ。

それは人によっては、本当にごくありふれた当たり前のことにように思うのかもしれません。

けれど敢えてそれをこんなにも必死に願うあたし。

それはつまり大切な人がこれからもそばにずっといてくれる、ということを、当たり前ではないと知っているのでしょう。

もしくはこれからもずっと、あなたのそばにはいることはできない

あたしはもしかしたら、それにすでに気付いていたのかもしれません。

熱い熱が伝える、あなたとあたしの想い

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まだ知らない事だらけの背中と背中を合わせて聞こえてきた音
壊れても仕方ない程に熱い

出典: KissHug/作詞:AIKO 作曲:AIKO

どれだけ一緒にいても完全にお互いのことを知るのは難しいことです。

しかし、あなたと触れ合うことで、たしかにあなたがそこにいるということを感じ取ることができます。

心を知ることができなくても、それだけであたしはあなたへの想いをどんどん強くしていきます。

背中合わせということは、お互いに向き合っているわけではありません。

互いに2人の表情を見られないまま、確かに感じるのは触れる背中の体温だけ。

それはある意味あなたの顔を見るより、そして声を聴くより。

あなたのあたしに対する思いが、痛い程心に伝わってくるのではないでしょうか。

そしてそれはきっと、あなたも同じ。

あなたもまた、あたしの想いを痛いほどに、背中から伝わる熱で感じているのでしょう。

苦しくて幸せで儚い恋

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光に手をかざして隙間から見えた通り雨カゲロウ
あなたの影 あたしは想う
You Love You Love…

出典: KissHug/作詞:AIKO 作曲:AIKO

「光」はあなたの良い部分や明るい部分を表現していると考えられます。

しかし、光と影は表裏一体で、その裏にはあなたも悲しみを抱えているのではないでしょうか。

それを「通り雨カゲロウ」と表現して、喜びも悲しみも纏った恋心の儚さを歌っています。

あなたと共に過ごす時間は確かに幸せで、楽しくて

けれどそれと同時にこの時間が終わってしまうことを、とても悲しく切なく感じてしまう

恋をしたことのある人であれば、きっと男女関係なく感じた事のある思い。

あの時感じたときめきや、切なさ。

この曲を聴くと、それらが鮮やかに胸の内に蘇る方もきっと多いことでしょう。

これからもあなたとずっと一緒だから

自分が思っていた以上に、あたしはあなたのことを

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暑い帰り道に見えなくなるまで
本当に小さくなるまで見ていた
あなたが好きだったの
今も今も…

出典: KissHug/作詞:AIKO 作曲:AIKO