ミステリアスな雰囲気が堪らない!
色鮮やかな歌詞が印象的なKissBeeの『セカイcolor』。
ミニアルバム『Imaginism』に収録されています。
ミステリアスな雰囲気に隠された切ない想い……。
歌詞に登場する様々な色にはどのような意味が隠されているのか?
考えれば考えるほど謎が増えていく意味深な歌詞になっています。
不思議で美しい『セカイcolor』。
この曲は、聴いている人にどんな景色を見せてくれるのでしょう?
難解だからこそ心惹かれる
KissBeeの大人っぽい一面が見られる『セカイcolor』のMV。
メンバーそれぞれが見せる物憂げな表情に思わず見入ってしまいます。
点滅する光に照らされながら歌う姿はなんだか儚げで、今にも消えてしまいそう。
途中で何度か映像がモノクロになるのも意味深ですね。
MVからにじみ出る危うさが、この曲のミステリアスな雰囲気をさらに強くしています。
分からないから、知りたくなる。
届かないから、追いかけたくなる。
この曲は、そんな人間の心理を突いた曲なのではないでしょうか?
すぐには答えを見せてくれない難解さが『セカイcolor』の魅力なのだと思います。
それぞれの色が持つイメージ
それではさっそく『セカイcolor』の歌詞を読み解いていきましょう。
前述した通り、この曲には様々な色が登場します。
それぞれの色にどのような意味が込められているのか?
色が持っているイメージに着目して解説していきます。
正と負の感情に振り回される
手を伸ばし届く青が
不揃いの前髪撫で
赤く染まっていく
出典: セカイcolor/作詞:Q-TA 作曲:久下真音
まず初めに出てくる色は、「青」と「赤」という対照的な2色。
「青」という色にはどんなイメージがあるでしょうか?
冷たさだったり、悲しみだったり……。
どちらかといえば、負の感情に近いイメージがあると思います。
それに対して「赤」はどうでしょう?
おそらく、エネルギッシュで情熱的な正の感情のイメージがあるのでは?
いつでも手が届く場所にある悲しみ。
しかし、その悲しみに触れられると、何故か体の内側が熱く燃え上がる。
「青」は切ない恋の相手。
「赤」は諦めきれない恋心を表しているのかもしれません。
恋の始まりと終わり
目を閉じて触れる白に
初めての黒揺れ落ち
まどろみ溶けてゆく
出典: セカイcolor/作詞:Q-TA 作曲:久下真音
続いて登場する色も「白」と「黒」という対照的な2色。
これはおそらく光と影を表しているのでしょう。
瞼の裏に描いた世界は、いつでも光に満ちていた。
しかし、いつからか影の色が濃くなっていき、夢の世界は終わりを告げようとしています。
恋の始まりと終わり。
それぞれの世界で見える景色を「白」と「黒」、つまり「光」と「影」で表現しています。
移り行く色と心
恋人の嘘に気付かないフリ
drawing me 近くて遠い群青(ぐんじょう)
drawing me 淡く切ない涅色(くりいろ)
drawing me 指先に二人静(ふたりしずか)
永遠(とわ)に それは不言色(いわぬいろ)
one lie
出典: セカイcolor/作詞:Q-TA 作曲:久下真音