透明な心をただ(なぞりつづける)
できるだけ純粋にまた(キミ目を伏せた)
写し描く泪のあと(忘れぬように)
滲んでく 滲んでく 滲んでく
このセカイcolor

出典: セカイcolor/作詞:Q-TA 作曲:久下真音

「透明な心」とは、負の感情や正の感情、そのどちらも超えた純情を意味しているのではないでしょうか?

「キミ」を想う気持ちには、期待も疑心もなかった。

ただひたすらに「キミ」を愛していたのに、「キミ」はその愛情から目を逸らすばかり。

向き合うことさえしてくれませんでした。

溢れ出す涙が景色を滲ませていく。

しかし、この滲んだ景色が「キミ」と過ごした証になるなら、涙が流れたままでも構わない。

そうして流れつづけた涙が、やがて世界から色を消し去ってしまうかもしれません。

カラーが消えてゆく理由

世界から色が消えるとはどういうことか?

そして、なぜ色は消えてしまったのか?

その理由について解説していきます。

色褪せる距離

できるだけできるだけまた…
色褪せる二人の距離(立ち尽くしてる)
消えてゆく 消えてゆく 消えてゆく…

出典: セカイcolor/作詞:Q-TA 作曲:久下真音

恋人との距離を、遠くなるではなく「色褪せる」と表現しています。

これには、2人の間にあったはずの愛が消えていくという意味が含まれているのではないでしょうか?

そして「立ち尽くしてる」というフレーズ。

ここからは、自分1人が同じ場所に留まっている様子がうかがえます。

遠ざかって、やがて消えていく元恋人の背中。

その背中が遠くなるに従って、世界は色を失っていくようです。

何もかも失うということ

この曲の主人公にとって恋人との別れは、すべてが終わることと同じだったのでしょう。

恋人がいなくなった世界には、絶望も悲しみもない。

感情を失った主人公がこれから生きていく世界。

それは、色のない世界でした。

「透明」とは「無」であること。

そして、大きな失恋は今まで積み上げてきたものを、すべて消し去っていきます。

主人公はこれから、光も影も感じられない世界で死んだように生きるしかないのかもしれません。

最後に

KissBee【セカイcolor】歌詞の意味を解説!カラーが消えてゆくのはなぜ…?鮮やかな歌詞は必見の画像

恋人と別れた失望感を、色に例えて歌った『セカイcolor』。

恋の偉大さと同時に、その恐ろしさを感じる歌詞でしたね。

誰かを愛するということ。

それは、すべてを失う覚悟を持つことなのかもしれません。

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