吠え面かけAll My Haters
とりあえずワビ入れて
ほれ見たことか!ニヤける
出典: バレる!/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
「吠え面をかく」は泣き顔になることを指す慣用句。
「hater」は嫌う人、いわゆる「俺のアンチ」という意味合いです。
今までつまらないとけなした奴、売れないと言った奴。
全員にこのアイデアで目にもの見せてやろうとギラギラした感情が描かれます。
自分が売れっ子になった時、どんな顔で詫びてくるのか。
それを思うとざまあみろと思わずニヤけてしまいます。
自分のアイデアへの圧倒的な自信。
自分の才能を見せて認められてやるという欲望。
それが今度こそ成功するという確信こそ、ニヤけてしまう理由なのです。
売れた後に待っているもの
人気者になった後も続く戦い
wow yeah 拍手と歓声ここ陽の当たる場所
沈着冷静、地に足つけたまま「ありがとう」
出典: バレる!/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
物語は一転し、スターの座を勝ち取った姿が描かれます。
芸人で言うならテレビ番組のMC、レギュラー番組にネタにライブと引く手あまた。
地下牢のような下積み時代から脚光を浴び、陽の当たる舞台へと立った姿。
以前のようにギラギラした姿はどこへやら、冷静にスタッフやファンに接します。
分かっていても手放せない名声
地位名誉名声は水物かつパンドラの箱って
頭で分かっちゃいるくせに身体が麻痺してくミステリー
出典: バレる!/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
いつまでも続くものではない水物の地位や名声。
開けてはいけないパンドラの箱だということも頭で分かってはいます。
ですが、そんな生活も慣れていけば感覚が麻痺していくもの。
称賛され、ちやほやされ、どこに行ってももてはやされる…。
頭で理解しているのにそうした待遇に慣れてしまう。
それを謎だと感じても、時すでに遅し。
すっかり「持てる者」の立場になってしまった今の自分を不安に感じます。
追われる側の苦しみ
陽の当たるポジションのイス取りゲーム
叩きゃホコリに身から錆生き馬の目を抜くイス取りゲーム
たった一度のミスが命取り
皆掌返しなら一斉に
出典: バレる!/作詞:R-指定 作曲:DJ松永
芸人、人気者といえど所詮は人間。
恋愛や金銭絡みのスキャンダル、性格が叩かれたり「面白くない」と評されたり。
最初のバースにもあったとおり、上にも下にも数多の芸人がひしめいています。
そんな中で人気芸人としてもてはやされるのは一握り。
成功し、どれかのイスに座ることができた瞬間、他の者からそのイスを狙われる毎日が始まります。
スキャンダルや失言、好感度を下げるミスひとつで、自分を取り巻いていた全員が手のひらを返す日々。
そんな中、必死に生きていくうちに生まれてしまったもの。
それは失うことへの恐怖です。
手に入れたからこそ生まれる欲
白、黒、つけれない…もう捨身じゃいられない…
やっぱ失うモノが惜しい…
放心、保身、本心?oh shit!
出典: バレる!/作詞:R-指定 作曲:DJ松永