謎の多いバンド、amazarashi


amazarashiはボーカル兼ギターの秋田ひろむ、キーボードの豊川真奈美の2名から成るロックバンドで、

2010年6月にミニアルバム『爆弾の作り方』でメジャーデビューしました。

彼らの音楽活動は、ネットを中心にしたものが多いです。

これは秋田ひろむによる意向で、彼が生み出す歌詞の世界に入りやすくするため

その効果は確実で、独創的な楽曲の世界観はバンドのミステリアスさもあり多くの人を引き付けています。

amazarashiは、「雨曝(あまざらし)」からバンドにしています。

雨曝とは、雨に濡れた状態にしておくこと。

この言葉を日常の悲しみなどの物事に例え、「それでも」というコンセプトのもとネーミングされました。

音楽活動を始めた2007年当初は、バンド名もSTAR ISSUEとしてスタートしていましたが、すぐにあまざらしに変更。

メジャーデビューを前に表記をローマ字に変更し、amazarashiとして現在に至ります。

 デビュー当時に比べるとライブフェスにも参加していることが多く、徐々にミステリアスな部分が解放されつつあります。

amazarashiの持つ魅惑の表現力

amazarashiの魅力に挙げられるのが、秀逸な表現力です。

これはボーカル兼ギターの秋田ひろむが紡ぎだす、歌詞やサウンドが大きく影響しています。

彼の作詞は太宰治や宮沢賢治からインスパイアされており、作家性の高さから2016年には詩やエッセイを寄稿しています。

サウンドはTHE BLUE HEARTSRHYMESTERなど、ロックやヒップホップなど幅広い分野を好んでおり、これらを秋田ひろむの感性で構築してamazarashiらしい音を完成させます。

各楽曲にはインパクトのあるタイトルがつけられ、amazarashiの世界観を更に強めます。

そしてボーカルの秋田ひろむが一つ一つの言葉をじっくりかみしめるように歌うのも、歌詞の重みが増してより幻想的な印象に。

激しいサウンドと儚くも寂し気な歌詞を絶妙に組み合わせた楽曲は、多方面でも多大な評価を集めています。

シングル『空に歌えば』

『空に歌えば』はamazarashiの4枚目のシングルで、2017年9月にリリースしました。

同ナンバーには『月光、街を焼く』や『たられば』、『たられば acoustic Version.』を含む4曲収録しています。

MVも大ヒット!

『空に歌えば』はアニメ作品の主題歌として知名度を広げていますが、さらにMVもYoutubeでは300万を超える再生数をマークしています。

同ナンバーのMVはタイトルの通り空をテーマにした演出で、そこにデジタル加工が施され疾走感のある作品に仕上がっています。

今までのナンバーとの変化

amazarashi【空に歌えば】はアニメ「僕のヒーローアカデミア」の主題歌!歌詞情報はこちら♪の画像

amazarashiというと心にモヤモヤした何かを確実に表現し、人間が持つダークな部分を浮き彫りするようなナンバーが多い印象。

『空に歌えば』はそんなこれまでのナンバーとは違って、ポジティブなイメージを感じさせます。

歌詞には「雨」や「悲しさ」といった否定的な言葉もあり、確かにamazarashiらしい雰囲気があります。

しかし対照的な「空」などを並べて、雨が降った後の青空を連想させるような前向きさを感じるナンバーに仕上げています。

それというのも『空に歌えば』を制作することで、amazarashiがこれまで出してきた楽曲のストーリー性に区切りをつけたかったのだとか。

今後のナンバーにも、何らかの変化があるのかもしれませんね!

無機質なコーラス

amazarashi【空に歌えば】はアニメ「僕のヒーローアカデミア」の主題歌!歌詞情報はこちら♪の画像

『空に歌えば』では、無機質な感じのコーラスも特徴的。

楽曲のコーラスは主にキーボード担当の豊川真奈美が努めるが、これまでのナンバーよりも聞き取りやすくしています。

しかし今回のナンバーでは、「コーラス」ではなく「歌う」といった印象が強い。

これまでの作品と違って、掛け合いのように自然に女性の歌声を組み込んで新鮮味を出しています。

一言一言に重みのある歌詞