しかし子どもに国境は関係ありません。
Tiji Jojoは幼い頃より池上町に頻繁に通い町の人々とも交流を深めます。
だからこそ「BAD HOP Episode:1 B.H.G」のMVは池上町での撮影が許されたのです。
少年院帰りの悪ガキだった彼らは今では川崎の英雄に登り詰めます!
歌詞に注目!
「何も気にしねぇ」
何も気にしねぇ 批判や愚痴も
何も気にしねぇ 妬みや僻みも
奴は気にしてる 目立つ俺を
だけど気にしねぇ 入らねぇ目にも
出典: Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo/作詞:YZERR,Tiji Jojo 作曲:BAD HOP
「Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo」のMVを見てみましょう。
静止画でアルバムアートワークを映しただけの非常にシンプルな作りです。
武道館を前にして派手なMVを発表するより自身のルーツを見つめ直しているのでしょうか?
1人のファンとしても彼らのライブが待ち遠しくなる演出です。
フックで歌われる「何も気にしねぇ」。
若くして成功したことで川崎のヒーローになったBAD HOP。
一方で彼らの成功に嫉妬を覚える存在も浮き彫りになります。
「川崎の不良は他と違う。いきなり殴ってくる」
彼らは地元で食事をするときも敵の存在に目を光らせ続けているそうです。
しかしBAD HOPの境地はそんな存在すら凌駕してしまいます。
だからこその「気にしねぇ」「入らねぇ目にも」というフレーズです。
最初のバースはYZERR!
興味ねぇ知らねぇ 誰かの目
稼いで 遊んで暮らすだけ
俺は明日死んでもいいように人生送ってる
好きな文字をいつもノリで顔に彫ってる
出典: Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo/作詞:YZERR,Tiji Jojo 作曲:BAD HOP
ファーストバースは2WINのYZERR。
メランコリックなバックトラックに乗せ歌われるのは彼の日常です。
武道館を満員にするほど人気が出ても俺は何も変わらない。
全身のタトゥーもノリで入れる日常。
誰の嫉妬も気にならない。
成功と共に金の匂いを嗅ぎつけ近づいてくる信用できない人たち。
彼らは幼少期より培ってきた野性の本能で嗅ぎ分けます。
明日死んでもいい=日々後悔しないよう全力で生きている証。
あの子といるとお前するジェラシー
影でバカみてぇな噂ばかり
まじダサすぎつるまないごめん
都合いいだけじゃいらないnew friend
それより楽しいこと
どこかに探しに行こう
つまんねぇやつより今生きる今日
SmokeしてHigh 24
出典: Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo/作詞:YZERR,Tiji Jojo 作曲:BAD HOP
BAD HOPは今やファッションアイコンとしても注目されています。
雑誌GQ JAPANではDIESEL+BAD HOPを銘打った特集を展開。
彼らは音楽だけでなくファッションまで追いかけられるスターです。
だからこそ名声に群がる輩とは「マジださすぎるつるまない」。
そして古くからの仲間との絆を大切にする。
今日も仲間と「SmokeしてHigh 24」は想像にお任せします。
続くTiji Jojoのスキルフルなフローに注目!
友達横甘い香りのリーン
指こぼしながらハンドル切り
背筋凍らし首都高スピン
周りに差がつき気づきゃ開く道
頭には銃狙いむく額
そして行ける ケツについてるぜ火
出典: Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo/作詞:YZERR,Tiji Jojo 作曲:BAD HOP
甘い香りのリーンとはUSヒップホップに頻繁に登場するイリーガルドリンク。
プラス本来の意味の「引き締まった体躯」の相棒=YZERRを指すのでしょう。
Tiji Jojoの最新USヒップホップ感溢れる独特のフローがクールです。
背筋を凍らせながら首都高を飛ばすクルマ。猛スピードで付いていく周囲との差。
危険と隣り合わせのカーチェイスや向けられる銃口は突然の成功劇のメタファーです。
常にヘイター(敵)が彼らを狙っている。
BAD HOPを取り囲む環境はUSのギャングスタラップの世界と変わらないのでしょう。
彼らの過去の発言を耳にすると本当に銃口を突き付けられる可能性はゼロとは言い切れない。
それでも軽い口調でこう言い放ちます。
「何も気にしねぇ」
金がかかる悩みなんて小さい
時が物言う 金じゃ買い取れない
気にしてる bitch俺のこと
歌舞伎気にしてねぇ何も
それが俺たち 何も見えない
腰パン刺青 つくぜ人目に
気にしない
出典: Whatever feat.YZERR & Tiji Jojo/作詞:YZERR,Tiji Jojo 作曲:BAD HOP