収録アルバムは2017年7月にリリースされた「FOOLs」。
収録曲は以下の通りです。
We are go!
サクラサク
FUZZ LOVE
ヒンキーディンキーパーティークルー
ラッキースター
平成ペイン
サウンドエスケープ
バイバイカラー
ストレンジャー
グッドドギー
パペット
ナイトピクニック
おはようカルチャー
出典: https://www.amazon.co.jp/FOOLs-%E5%AE%8C%E5%85%A8%E9%99%90%E5%AE%9A%E7%94%9F%E7%94%A3%E7%9B%A4-go-vanillas/dp/B072LZTPC6/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1516013237&sr=8-1&keywords=go%21go%21vanillas
初回限定盤のみに同梱されたDVDには、MVなどが収録されています。
要チェック!
歌詞
さて、それでは歌詞を見ていきましょう。
夢の終わり
輝く炭酸の泡はじけて 夢から覚めた大人の群れ
そこで迎えたさめた夜明け 凍えちゃうから丸くなる
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
輝く炭酸の泡、とはいわゆる「バブル景気」のこと。
バブルがはじけ、その後長い不況の時代に突入したこと、平成世代の皆さんも教科書やニュースでご存知かとは思います。
そして浮かれた時代から不況へ突入した大人たちは、突然牙を折られた肉食獣のようにおとなしく(丸く)なってしまいました。
そんな大人たちに、平成世代は随分前から“冷めて”います。
簡単じゃないよ戦ばっかだし どんどん負けて昨日もべそかき悟りもするさ
甘い蜜探し求め遊びまた疲れた 日々花添えて
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
しかし、生まれたころから世間は不景気だったわたしたち平成世代。
物質文明は成熟し、昔よりもずっとモノには充実しいていますが、時代はいつでも下降線。
受験戦争や就職戦争は、年々厳しくなる一方。
「悟り世代」なんて言われますが、浮かれた夢を見るほどの材料が現代にはないだけの話しなのです。
踊れ平成ペイン あなたと行くのさこの道の行く末を
照らせ平成ペイン この暗闇に目が慣れているのは僕ら
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
しかし不満ばかりを語っても世間は一向によくなりません。
そんな不景気の時代に生まれ育ったわたしたちだからこそ、この不景気(暗闇)を進む術をなんとなく嗅ぎ分けてもいるのです。
「ペイン」とはおそらく「pane(枠)」と「pain(痛み)」のダブルミーニング。
平成世代であり、平成の痛みを知っている若者、という意味でしょう。
凍り付いた現実
子供みたいだってさんざん言われて 抱えた夢は抱えたまま
叶わぬ運命と氷河にのまれ 恐竜時代なら終わってる
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
「夢」を持っても、厳しい現実のせいでどれも叶えられそうにもない。
入りたい会社なんてとてもじゃないけど選べない就職「氷河期」は、夢を語る自由さえも私たちから奪い去っていきます。
もう聞き飽きたゆとりなんだから考え込んでて 中傷されてもやるときゃやるさ
スワイプに指勤しんで遊びまた疲れた 日々花添えて
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
「ゆとり」だなんて言われるけど、努力しても無駄な空気ばかり、この世界には満ちているのです。
そんな世界でやる気を出せというのが無理な話。
スマートフォンの中のSNSに逃げ込むばかりの毎日です。
隠してた痛み声に出したら 集い出す思い形を変え始まりを告げていく
へいへいへい これからの話をしよう くだらなくてもいいさ
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki
だけど、無駄だと思っていた気持ちも、言葉に出した瞬間に誰かに伝わっていくから。
同じ気持ちを共有して、同じ心で育ってきた同世代と、これからの話をしてみよう。
彼らはそう歌いかけます。
平成ペイン あなたと行くのさこの道の行く末を
平成ペイン 口から出まかせ だましだましで行けばいい
照らせ平成ペイン この暗闇に目が慣れているのは僕らだ
出典: 平成ペイン/作詞:Tatsuya Maki 作曲:Tatsuya Maki