歴代のNHKサッカーテーマソングは以下の通りです。タイトルを見るだけでその年のサッカーを思い出してしまいそうです。アーティストの豪華ラインナップを見るとNHKの力の入れようがわかります。
- 「タマシイレボリューション」Superfly(2010後期)
- 「君と羊と青」RADWIMPS(2011-2012)
- 「Aoi」サカナクション(2013-2014前期)
- 「NIPPON」椎名林檎(2014後期-2016)
- 「We are」ONE OK ROCK(2017-)
「Aoi」の歌詞から歌の本質を紐解く
「青さ」とはサムライ・ブルーと若さ
青さ 思い出せばまた見えた
新しい姿の行く末を 行く末を
青さ思い出せばまた見えた
若井あの姿と海の音 海の音
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-130313-176
楽曲のタイトル「Aoi」、そして冒頭の歌詞「青さ」はまさにサッカー日本代表のユニフォームの色、サムライ・ブルーを意味しています。そしてもう1つの意味が「若さ」。日の丸を背負った選手達を象徴した言葉が「青さ」なのです。
「絶高の世代」とは
嗚 深く青いという絶高の世代で
痛いほど本能で踊って
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-130313-176
「絶高」とは「この上なく高いこと」を意味します。「絶高の世代」とは、日本代表に選ばれた選手一人ひとりが「絶高の世代」なのです。日本国民の期待を背負い、全身全霊でゴールに向かってボールを蹴る。そんな代表選手のひたむきな心意気が伝わってくる歌詞なのです。
「青いという劣等感」とは
青いという劣等感 捨てて
痛いほど本能で踊って
出典: : http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-130313-176
山口一郎はインタビューで「青い劣等感」のことをこのように述べています。
海外に挑戦している選手たちの中には、どこかこう、サッカー後進国の日本から来たっていう劣等感みたいなものを抱えながら戦っているんじゃないかって思ったりもして。だから「青いという劣等感」という言葉も使っていますし、同時に、青さはイコール「若さ」でもある。
出典: https://www.soccer-king.jp/sk_column/article/99025.html
私たちが感じる以上に、サッカー日本代表選手たちが背負う「日の丸」の大きさを表していると同時に、「青いという劣等感」で彼らが背負う想像を絶するプレッシャーを吹き飛ばせ!という意味が込められているのではないでしょうか。
「Aoi」に込められた熱い思い
サカナクション「Aoi」がNHKサッカーテーマ曲に起用されたのは2013年でしたが、山口一郎がこの曲に込めた想いは、サッカー日本代表に向けられたものである意味、普遍的でもあります。
2013年当時、日本代表のメンバーといえば本田圭佑、香川真司らがメインでしたが、代表メンバーはつねに新陳代謝しています。誰がメンバーになるか否かということより、日の丸を背負う代表選手全員に向けて「Aoi」は作られたのです。
2018年ワールドカップ・ロシア大会に出場を決めた日本代表。彼らに向けた応援歌としてサカナクションの「Aoi」は歌い継がれていくのです。