1番Aメロの和訳
ねえ側においで
寝そべってしばらく頭を休ませて
自分の心臓の鼓動を想像してみるのよ
もう一度私を感じられるように
出典: lost and found/作詞:ermhoi 作曲:Daiki Tsuneta
あまりにも優しい歌声なので、子守歌のようにも聴こえます。
お母さんが子どもに語りかけているのでしょうか。
あるは女性が恋人に向かって甘くささやきかけているのかもしれません。
尊い聖母のような雰囲気も漂います。
女性主人公が病室で酸素マスクをつけているMVを踏まえると、臨死状態。
弱まる自分の肉体に向かって、魂が声をかけている可能性も考えられます。
誰が誰に語りかけているのか？
「自らのハートビートをイメージすることで語り手自身を感じる」とはどういう意味なのかがポイントです。
人間とは限らず、例えば「根源的な音」を感じて生まれ変わる。
「音楽的な再生」を意味するなど、抽象的な概念なのかもしれません。
イメージを膨らませながら、歌詞の続きに進みましょう。
サビの歌詞はこちら！
サビの英語詞
We are lost and found
Baby tell me what you saw
By the sea we all soaked
You're afraid of the sleep
Where are the mountains gone
Baby tell me what you saw
Then shroud our past
Is it time to stop being what we were？
出典: lost and found/作詞:ermhoi 作曲:Daiki Tsuneta
1番Aメロの終わり辺りからビート（拍）の乱れ打ちが始まりました。
怒涛や圧巻といった言葉では表現しきれないほど複雑でド迫力のリズム隊。
まさにハートビートそのものといったサウンドのまま、曲名が登場するサビに続きます。
サビの和訳
私たちは失われて見つかった
ねえ何を見たか教えて
海辺の私たちは皆びしょ濡れ
君は眠ることを怖がっている
山はどこへ行ってしまったの
ねえ何を見たか教えて
私たちの過去を包み込んで
もうこれまで通りの私たちではいられない、そんな時がきたの？
出典: lost and found/作詞:ermhoi 作曲:Daiki Tsuneta
■失われた世代
ヘミングウェイの「日はまた昇る」（1926年）やフィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」（1925年）などの作品はロストジェネレーションの文学と呼ばれた。
ロストジェネレーションの子供世代はビート・ジェネレーションと呼ばれており、純粋なアメリカ文化と言われるジャズが花開いた時代（ジャズ・エイジ）に9歳までの時期を過ごした（後略）。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/失われた世代
ここで曲名やハートビートを表す歌詞を少し深読みしてみましょう。
そうするとロストジェネレーションやビートジェネレーションを経て生まれてきた世代とも考えられます。
例えば音楽、ジャズの話だとすると、禁酒法下のアメリカで熱狂的に盛り上がった1920年代から100年後です。
日本では盛り上がっているとは言い難い状況だけれど、ジャズの灯が消えるわけではない。
偉大なる音楽家たちが経験したことを知って、新たなビート音楽を生み出す時期になったとも解釈できそうです。
もちろん音楽の話に限りません。
渋谷パルコのリニューアルオープンや旅立ち、心臓移植など、さまざまなストーリーが想像できます。
2番の歌詞はこちら！
2番Aメロ
Baby come closer to me
lie back rest your head a while
The melody just flows like unstoppable drone sliding down
To feel you one more time
出典: lost and found/作詞:ermhoi 作曲:Daiki Tsuneta
