「キイロのうた」の歌詞を独自解説!~人生と惑星の共通点~
今回この記事で紹介させていただきますのは、水曜日のカンパネラの楽曲「キイロのうた」。
早速、歌詞に散りばめられた情報や想いを独自に解釈していこうと思います。
また、楽曲が発表されて映画劇中歌としても使われた約1年後、平成と令和の堺の時期でも少し話題となった1曲です。
こちらにつきましても記事後半に掲載しておりますので、あわせてご覧くださいませ。
風はどうして吹くの?
風速が増す
背中を押す
夕焼けへ帰る鳥たち
飛び立つのを
出典: キイロのうた/作詞:コムアイ 作曲:コムアイ,ケンモチヒデフミ,zAk
子供に尋ねられると答えに困る、ある意味哲学的な問いである「風はどうして吹くの?」というもの。
地域の寒暖差によって生じる対流が原因の一つなのですが、どう答えてあげればよいでしょうか。
「暖かいところと、寒いところがあるからだよ」と試しに返事をしてみましょう。
すると次は、「どうして地域によって温度の差があるの?」という問いがやってくるかもしれません。
この答えは「太陽からやってくる熱をもらう量が場所によって違うから」といったところでしょうか。
太陽という荘厳(そうごん)な存在が、地球に大きな空気の循環を生み出し、その一部が風となって感じられるのです。
地球の表面を空気が回っている、と表現することができるでしょう。
そんな大きな流れの一部から、文字通り「風のささやき」の如く歌詞が始まっていきます。
「回る」という共通点
歌詞に出てきた鳥もそうです。
地平線へと飛んで行くという見方もできますが、「地球を中心に回りながら飛んでいる」という解釈もできますね。
今では常識となった、地球などをふくむ惑星が太陽などの恒星を中心に回っているという事実。
赤ちゃん、子供、大人、お年寄りと年齢を重ね、先祖代々輪廻して受け継がれていく「ヒト」という種。
これらから、風も生き物も、人生も惑星も回り続けているという共通点が発見できます。
世界や宇宙は、とてつもない数の「回転」で構成されているといっても過言ではありません。
風はどこから吹くの?
もっと答えにくい問いが「風はどこから吹くの?」というものでしょう。
あなたはこのように子供に問われたとき、どのように答えますか?
具体的に「ここだ!」と特定できる地点がないように思えます。
これと同じように、地球、すなわち惑星はどうして誕生したのでしょうか。
また、「ヒト」という種はどの瞬間に、どこでどのようにして発生したのでしょう。
どれも難しい問いばかりですね。
世の中の大きな物事に共通するのは、始まりが不透明であるということではないでしょうか。
それ故に不思議で神秘に満ちていて、どこかいたずらに魅力的で美しいものとみなされるのです。
「星が綺麗ですね」や「人生って美しい!」というよく聞く言葉は、ルーツが同じなのかもしれません。
喜怒哀楽
日が傾いて落っこちていく
あの人の頬が光るのを
見に行かなくちゃ
見届けなくちゃ
出典: キイロのうた/作詞:コムアイ 作曲:コムアイ,ケンモチヒデフミ,zAk
美しい夕焼けをみることができるかも、と言われると思わず窓を開けて西の空を眺めたくなりませんか?
大切なパートナーが泣いていると駆けつけたくなることでしょう。
どちらも衝動的なものであることに変わりはありません。
たとえば地球は晴れ、曇り、雨、雪、雷、夕焼け、オーロラと様々な姿をみせてくれます。
ありきたりなものから稀有な現象まで、それは喜怒哀楽さまざまな人間の表情のようですね。
星と人、スケールは違えどたくさんの似た顔を持つものです。
「キイロのうた」の歌詞を独自解説!~優しく包み込む歌~
前半の歌詞からは、人生と惑星の様々な共通点を発見することができました。
ここから先の歌詞はこの楽曲にピッタリの、優しく包み込んでくれるようなものになっています。