みんなが求めてるのは楽しいこと
1日の仕事が終わったら
女の子は楽しみたいの
そう、女の子も楽しみたいのよ
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
では、女の子は何をして楽しむのでしょうか。
本楽曲には邦題がついていました。
『ハイスクールはダンステリア』というタイトルです。
ちょっと懐かしい響きのタイトルですね。
今でいうクラブのようなところで夜通し楽しんだのでしょう。
根はマジメなので仕事はきちんとやる。
でも仕事が終わったら、ハメを外して楽しみたい!という気持ちが表われています。
女性解放を願うフレーズが印象的
家庭に収まりたくない
Some boys take a beautiful girl
And hide her way from the rest of the world
I wanna be the one to walk in the sun
Oh girls, they wanna have fun
Oh, girls just wanna have
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
男の子の中にはキレイな女の子を手に入れたら
世界中から彼女を隠してしまう
あたしは太陽の下を歩きたい
そう、女の子だって楽しみたいのよ
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
今度は一般的な男性、おそらくボーイフレンドに対する主張です。
当時、女性は結婚したら専業主婦になる人が多かったように思います。
男性の気持ちとして、奥さんを家に閉じ込めておきたいという人が多かったみたいです。
現代の男性にもそういう人がいるかもしれません。
経済的な理由で仕方なく外で働かせるだけかもしれないのです。
でも一般的に女性は家庭にという社会的な風潮がありました。
従順にいうことを聞く女の子も多かったと思います。
でもシンディはそれに反抗して歌いました。
「太陽の下を歩きたい」と。
男性と張り合って仕事を頑張るというよりも、ハメを外して反抗したいという気持ち。
若い女性らしい行動です。
でも、女性にとって社会における道筋が少ない時代に女性はこういうことしかできなかったのかもしれません。
家庭に入るまでは働いて結婚したら良妻賢母?そんなのイヤ!
That’s all they want, is some fun
When the working day is done
Oh girls, they wanna have fun
Oh, girls just wanna have fun(Girls, they wanna)
(Wanna have fun, girls wanna have)
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
みんなが求めてるのは楽しむこと
1日の仕事がおわったら
女の子は楽しみたいのよ
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
シンディ・ローパーは、奇抜なファッションでも有名でした。
ちょっと前だとレディー・ガガが奇抜なファッションで人気を博していました。
シンディはもう少し可愛い感じです。
でも同じように、女性たちの気持ちを代弁してくれる存在でした。
確かに深遠な人生哲学を語っているわけじゃない。
声高に女性解放をうたっているわけでもありません。
でも、「ホントそうだよね!」と女の子たちの共感を得ていた存在でした。
女性解放以前の女性の生き方に反抗する
80年代頃の女性
They just wanna
They just wanna
(Girls) They just wanna
They just wanna, oh girls(Girls just wanna have fun)
Girls just wanna have fun
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
女の子はみんな楽しみたいのよ
出典: Girls Just Want To Have Fun/作詞:Robert Hazard 作曲:Robert Hazard
シンディ・ローパーが活躍した80年代頃、社会は女性にとって閉塞的でした。
親や社会が、画一的なイメージを女性に押しつけていました。
つまり、女性はしおらしく家庭に収まるべきという価値観ですね。
日本でいうと、同じ教育を受けても就職の機会が圧倒的に女子の方が少ないとか枚挙にいとまがありません。
能力自体男女に違いはないそうです。
違いがあるとしたら抑圧された女性の心理的影響によるものと心理学で説明されています。
しかし、当時はそんな学説を聞くものはいませんでした。
欧米は日本よりも少し進んでいたようですが、それでも前時代的な価値観というのはあったのです。
シンディは、そんな社会の風潮に彼女なりの反抗を試みました。
そして、それに賛同する女性たちは多かったのです。