パンクバンド「Ken Yokoyama」の歴史
横山健がいなければ日本の音楽史は変わっていた?
今回はKen Yokoyamaのおすすめ人気曲TOP10をランキング形式で紹介します。
その前に前提条件としてKen Yokoyamaの基礎知識をおさらいしましょう。
Ken YokoyamaはHi-STANDARDのギタリスト横山健さんが2000年代初頭からスタートしたバンド。
ブルーハーツに憧れギターを手にした少年の数十年に及ぶパンクロックの集大成です。
断言しますが横山健さんがパンクロックと出会わなければ日本の音楽史は変わっていました。
ランキングの基準は?
さて、今回のランキングですがHi-STANDARDやBBQ CHICKENSの楽曲は含まれません。
そしてランキングの基準ですが...完全に筆者の独断でございます。
膨大な数の楽曲を残してきたKen Yokoyamaですがご存知の通り捨て曲など一切ないのです。
そしてファンの皆さん各自で思い入れのある楽曲は異なります。
私も友人と喧嘩の理由は大体どの曲が好きかです(笑)
以上の理由で今回は比較的入手可能な音源、かつ初めてKen Yokoyamaを聴く方に向けております。
クレームには至極誠実にお応えしようと思いますのでどうかお楽しみください!
10位「Ricky Punks Ⅲ」
Ken Yokoyamaのおすすめ人気曲第10位は「Ricky Punks Ⅲ」です。
「Ⅲ」と銘打っている通り架空のパンクス「リッキー」を描いた交響曲第3弾。
ライブのセットリストでも定番となっているパンク・ソングです。
2005年の第1弾の「リッキー」は格好ばかりの似非パンクスとして登場、コテンパンにDISられます。
2007年、2人目の攻撃対象である「リッキー」は知ったかぶりのパンク評論家でした。
しかし2011年、健さんの中で何かが変わります。
3人目のリッキーは横山健自身
Driving along the shattered roads
one word "UNITE" rang a bell in his head
Then he said to himself "Ricky, you hated this most"
出典: Ricky Punks III/作詞:KEN,MINAMI 作曲:KEN
「Ricky Punks Ⅲ」を収録した5thアルバム「Best Wishes」は2012年に発表されました。
東日本大震災から約1年半後のことです。
その間健さんは被災地に足を運び様々な支援活動を行いました。
ボランティア活動とパンクの掲げるアナーキズム。
一見矛盾するその価値観は地盤の揺れと共に崩壊します。
「Ricky Punks Ⅲ」は震災後の健さんの心の動きを追ったドキュメンタリーです。
「リッキー、お前が一番嫌ってたことじゃないか?」
自らに責め苦を負わせる健さんの姿は多くのパンクスの共感を得ることとなります。
ぜひ歌詞の意味を噛みしめながら聴いていただきたい楽曲です。
9位「Ten Years From Now」
Ken Yokoyamaの人気曲第9位は「Ten Years From Now」です。
タイトルの通り健さんは自身に「今から10年後の自分はどうなっている?」と問いかけます。
ヒロトとマーシーをロールモデルにパンクの道に足を踏み入れた健さん。
10年、20年とスタンスを変えずに常に「パンク」であり続ける姿を想像します。
Ken Yokoyama版の「イマジン」
I still play my guitar everyday
Wish I could see myself
10 years from now
出典: Ten Years From Now/作詞:KEN,SERGE 作曲:KEN