L'Arc～en～Ciel「fate」の歌詞を徹底解釈！嘘か愛かわからない…確かなものは一体…？！

戦火の中で、主人公は心を惑わされてしまうようになります。

2番のサビでは、”幻想に操られ"てしまう姿も描かれていました。

大切な人を守るためなのか。確たる目的もわからないまま人を殺めなければならない。

自らの命を危険に晒して、何のために戦っているのか。

本当に愛する人のためなのか。本当に幸せは待っているのか。これは正しいことなのだろうか。

戦争の世界では、いったい誰が本当のことを言っているのかもわからなくなってしまいます。

自分たちを導いてくれている人の言葉は真実なのか、人々を操るための嘘なのか。

大切な人のために戦うことが愛なのか。

確かなものを見失いわからなくなってしまう主人公が描かれています。

最初は嘘かも愛かもわからず、確かなものが何一つないように感じていた主人公。

しかし、最後に書かれたこの一文こそが、主人公にとって揺るがない確かなものなのではないでしょうか。

愛というものの本当の姿がわからなくなり、何が嘘で何が真実なのかもわからなくなってしまう。

そんな世界の中でも、主人公の心の中でただ1つ変わらなかったものは、大切な人を想う心です。

何度も”君だけを”と叫び、”君”を求め、恋しく想う気持ち。

その”君”への想いこそが、ただ唯一の確かなものなのです。

『fate』は決してアップテンポな曲ではなく、涙を誘うバラードというわけでもありません。

にも関わらず、ライブでは感動を呼ぶ人気の楽曲です。

その魅力の秘密は、この悲しい運命の世界を体現するラルクの表現力に他なりません。

ラルクにしか作れない音楽で、ラルクにしか描けない世界を表現する。

楽曲自体のクオリティーはもちろん、どうしようもなく惹きこまれてしまうラルクの世界観が詰まっているのです。

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