アヴィーチーが生み出した名曲

天才の早すぎる死

アヴィーチー【Wake Me Up】歌詞を和訳&解説!大人になるまで寝ていたい?人生に迷っている君への画像

アヴィーチーは世界各国から注目されていた天才DJです。

DJとしての活躍はもちろん、名プロデューサーとして数々の名曲を輩出してきました。

EDMの最先端でもあり、彼の楽曲が流れれば自然と体が動きだしてしまいます。

人々の心を掴んで離さない天才DJアヴィーチーの訃報が届いたのは2018年春のことでした。

28歳という若さでこの世を去った後も彼の楽曲は多くの人から愛され続けています。

その中でも一際人気楽曲が今回紹介する「Wake Me Up」なのです。

直訳で「わたしを目覚めさせてくれ」というタイトル。

アヴィーチーを起こせるものなら起こしたい…という気持ちにもなってしまいますね。

この楽曲にはいったいどんな想いが込められているのでしょうか。

歌詞和訳とともに内容を解説していきたいと思います。

「Wake Me Up」の歌詞の和訳

進むべき道に悩む若者

Feeling my way through the darkness
Guided by a beating heart
I can't tell where the journey will end
But I know where to start

出典: Wake Me Up/作詞:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger/作曲:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger

暗闇の中でわたしの道を感じている

鼓動する心に導かれた

この旅がどこで終わるのかは分からない

だけどわたしはどこから始めればいいかは知っている

ここでの暗闇とは、人生に迷っている様子を表しています。

自分の人生を歩んでいるのだけれど、未来は見えない…。

信じられるのは自分だけだと分かってはいるのだけれど、やはり不安もあります。

旅というのは人生そのものです。

人生はどこで終わるかは誰にも分かりません。

世界中の人々もまさかアヴィーチーがこんなにも早くこの世を去るなんて思いもしませんでした。

先が見えなくて不安だとしても、生きているならばとにかく前に進まなくてはいけないのです。

それが分かっていながらも、これから待っている困難な道を恐れている姿も垣間見えます。

夢を追う若者と現実を知る大人

They tell me I'm too young to understand
They say I'm caught up in a dream
Life will pass me by if I don't open up my eyes
Well that's fine by me

出典: Wake Me Up/作詞:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger/作曲:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger

彼らはわたしが理解するにはまだ若すぎると言った

わたしが夢に捕らわれていると言う

わたしの目が開いてなかったら人生は通り過ぎてしまう

それならそれでもわたしは構わない

若すぎるから悩み苦しんでいるのだと大人に言われ、進むべき道がさらに分からなくなります。

時代は確実に変化していくので、こうでなければいけない!という古い考えは無くてもいいのです。

若い世代が抱く夢を大人が壊す権利はありません。

でも、現実を知るという意味では正しい意見とも言えます。

もう何をしたらいいのかよく分からないから、このままボーッと過ぎていく人生でも構わない…。

この部分の歌詞には、少し投げやりな気持ちが込められているようにも感じます。

このままずっと寝ていたい…

So wake me up when it's all over
When I'm wiser and I'm older
All this time I was finding myself
And I didn't know I was lost

出典: Wake Me Up/作詞:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger/作曲:Tim Bergling、Aloe Blacc、Mike Einziger

だからそれが全部終わったらわたしを目覚めさせてくれよ

わたしが賢くなって歳を重ねたら

ずっとわたしは自分自身を探してきた

そしてわたしは自分が迷っていたことを知らなかった

考えるのが面倒くさいことやよく分からないことが寝ている間に過ぎればいいのに…

そんな想いが込められたサビの歌詞です。

青春時代特有の悩みや葛藤は答えがなかなか見つかりません。

その間の時間はとても辛く長く感じてしまうと思います。

でも寝ていれば時間があっという間に過ぎてしまうから不思議です。

だからこそ、この大変な時期を寝て過ごしたいという考えにたどり着いたのでしょう。

自分自身の将来を考えて、前に進む為に奮闘していました。

大人から現実を突きつけられたり、もしかしたらこの道は違うのかもしれないという考えも浮かんできます。

暗闇でもがくことが人生に迷っていることだとは、若さゆえに全く気がつきませんでした。