美波【main actor】歌詞の意味を解説！あなたは主人公？それとも村人？全キャラに存在理由を！

ここまでの歌詞で僕が「現状を変えたい」と願っているのが伝わりました。

でも、心の軸や居場所がない主人公は、挑戦する勇気や気力がありません。

外の世界へ繰り出すことを怯えています。

失敗を恐れています。

そして、その原因を「自分のせい」にしているからこそ、痛々しいですね…。

変わりたいのに変われない。

だからこそ、僕は前へ進めるようになるため、居場所や存在理由を求めているのだと思います。

先ほど幼い子供と家族の関係性で例えました。

これは心理学に基づく考え方です。

本来であれば幼少期の周囲の環境で自信を身に着けていくもの。

ところが、環境を自分で選ぶことはできません。

周囲の人間が完璧に心理学に基づいて振る舞うことは難しいでしょう。

理想は自然と「自分という人間には価値がある」と考えられるようになること。

でも、それができなかったからこそ今、自分自身で「自信」を取り戻すために模索しているのです。

勇者と比べても自分は変わりません。

周囲と比べても自分は自分です。

だからといって、自分を否定してしまえば、さらに悪循環に陥ってしまうでしょう。

主人公にとって最も大切なのは「安心感」を得ること。

今の自分で大丈夫。

今の自分には価値がある。

失敗しても失うものはない。

こうした思考を得られるために「愛」を求めています。

「愛」を注がれた実感がないから心が安定しないのです。

最後の「許して」という言葉がまた、痛々しいですね。

どこまでも自分を責めてしまう今の悪循環。

そこからの解放を求めて「許して」と言っているのだと思います。

美波の「main actor」はいかがでしたか？

精神世界を巧みに表現していましたね。

皆さんは主人公か村人、どちらの人生を歩んでいますか？

「主人公」とは決して脚光を浴びているかどうかの意味合いではありません。

自分で自分の人生の主役として生きている実感があるかどうか。

これに尽きると思います。

どんな人であっても自分にしかできない「役割」や「生き方」があるはずです。

綺麗事ではなく、本当にそうだと思います。

もちろん、身を置く環境次第で発揮できるかどうか変わるし、内面の成長具合にも左右されるでしょう。

でも、どんな人間にも可能性はあると思えば、生きる希望が生まれるだと思います。

今回ご紹介したのはインディーズ時代の楽曲。

メジャーデビュー作「カワキヲアメク」も壮大な世界感が素敵ですよ！

こちらでは歌詞を解釈しています。