高橋真梨子の名曲「桃色吐息」とはどんな曲?
1984年5月にリリースされた「桃色吐息」は、高橋真梨子の10枚目のシングルです。同作で作詞家の康珍化は第26回日本レコード大賞作詞賞を受賞しました。
高橋真梨子もこの曲で、ソロとして初めてNHK紅白歌合戦への出場を果たしました。
オリコン週間チャート第4位、年間チャート23位を獲得、累計36.8万枚(オリコン調べ)の大ヒットとなったのです。
ちなみに高橋真梨子の「高」は「はしごだか」ですが、ここでは「高」のまま表記させていただきます。
「桃色吐息」がリリースされた1984年ってどんな年?
1984(昭和59)年は日本にとって激動の1年でした。
1月に発売された『週刊文春』(文藝春秋社)で初めて「三浦和義のロス疑惑」の記事が掲載され、これを機に渦中の人・三浦和義とマスコミの長い戦いが始まりました。
2月には、オウム真理教の前身、オウム神仙の会が設立。この11年後に地下鉄サリン事件が起こったのです。
同月、冬季サラエボオリンピックが開催。
3月、スタジオジブリの長編アニメ映画『風の谷のナウシカ』が公開。
同月、「グリコ森永事件」として世間を震撼させた未解決事件の発端となった、江崎グリコ社長が誘拐されました。
5月、NHKが衛星放送(BS放送)を開始しました。
7月、ロサンゼルスオリンピックが開催。この頃は、冬季オリンピックと同じ年に開催されていたのです。
「桃色吐息」の他に1984年に流行った曲は?
「桃色吐息」が「ザ・ベストテン」(TBS)や「ザ・トップテン」(日本テレビ)に登場した1984年、同時期にはどのような曲が流行っていたのか振り返ってみましょう。
- 五木ひろし「長良川艶歌」
- チェッカーズ「涙のリクエスト」「哀しくてジェラシー」
- 中森明菜「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」
- 松田聖子「時間の国のアリス」「ピンクのモーツァルト」
- サザンオールスターズ「ミス・ブランニュー・デイ」
- 石川優子とチャゲ「ふたりの愛ランド」
- テレサ・テン「つぐない」
- THE ALFEE「星空のディスタンス」
- 舘ひろし「泣かないで」
- 安全地帯「ワインレッドの心」
懐かしいですね、昭和歌謡の名曲がズラリと並びました。
高橋真梨子ってどんなミュージシャン?
ここからはミュージシャン・高橋真梨子のプロフィールを簡単にご紹介します。
二代目ペドロ&カプリシャスのボーカルとしてメジャーデビュー
1949年生まれ、福岡県博多出身の高橋真梨子は、ジャズブレイヤーの父の影響で14歳からジャズを学びました。
本格的なレッスンを受けるため16歳で上京しましたが、高校卒業後一度博多に戻りました。
1972年、「ペドロ&カプリシャス」の二代目ボーカルとして参加。
「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」が大ヒット。1974年、「ジョニィへの伝言」で第25回NHK紅白歌合戦に出場しました。
バンド脱退後ソロデビュー
1978年11月にペドロ&カプリシャスを脱退し「あなたの空を翔びたい」でソロデビューした高橋真梨子は、その後も数々のヒット曲を生み出しました。
1996年にリリースした「ごめんね…」は「火曜サスペンス劇場」(日本テレビ)のテーマ曲に起用され、累計65.2万枚突破。自身最大のヒット曲となりました。
1984年にリリースした「桃色吐息」で第35回NHK紅白歌合戦に出場。
その後30年ほどブランクがありましたが、2015年、2016年と紅白に出場、そして今年(2017)第68回NHK紅白歌合戦にも出場します。