タイトルは、歌詞の中にも出てくるフレーズです。

しかし恐らく、内容が合っているというより語感がはまったからこそのパロディなのでしょう。

こちらの曲でも、歌詞には強い愛が描かれています。

I know this love of mine
Will never die
And I love her

出典: And I Love Her/作詞:John Lennon,Paul McCartney 作曲:John Lennon,Paul McCartney

和訳してみると、さらに伝わってくる情熱が。

この愛は死ぬことはないって、僕は確信しているよ
そして、彼女を愛してるんだ

出典: And I Love Her/作詞:John Lennon,Paul McCartney 作曲:John Lennon,Paul McCartney

このフレーズ以外にも一曲にわたり、曲の主人公にとって「彼女」がどれだけ愛しい存在かが語られます。

共通するのは、描かれていないもの

そして「And I Love Car」との共通点はもう一つあります。

主人公がなぜ彼女を好きなのか、どういうところが好きなのか。

この曲でも、それがほとんど描かれていないのです。

好きになるということ

「好き」になる瞬間

考えてみると、何かを強く好きになる時、私たちは理性よりも感情を大きく動かすものです。

出会ってすぐに好きになるにしても、ゆっくりと好きになっていくにしても。

ここが好き、という明確な箇所を説明できることもあるでしょう。

しかし、何かや誰かを「好きだ」と思う時、一つ一つ理由を考えてから好きになるものでしょうか。

心が動く時

例えば、便利だからとか、快適だからとか。

もちろん、そうやって少しずつ長所を見出して好きになることもあるかもしれません。

しかし、「And I Love Her」のように恋愛にも似た強い愛を注ぎたくなる時。

きっとそこには、説明できること以上に大きな「何か」があるものなのではないでしょうか。

思いを、そのままに

それを明確にして伝えることも、一つの愛情表現かもしれません。

けれどこの曲では、とにかく好きなのだ、それだけを示して終わります。

それはきっと、説明しなくとも感情が動くこと、理由などなくとも心が浮き立つこと。

そんな体験をそのまま大事にしたいという思いがあるようにも感じられます。

大切なのは「気持ち」

理由はいらない