「エソラ」2番

雨宿りはしない(Aメロ)

Mr.Children【エソラ】歌詞の意味を考察!音楽は何を例えている?”絵空事”から零れる光を描くの画像

天気予報によれば 夕方からの
降水確率は上がっている
でも雨に濡れぬ場所を探すより
星空を信じ出かけよう

出典: エソラ/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

ここから2番の歌詞です。まずはAメロからご紹介します。

1〜2行目は唐突に思える天気の話ですが、この天気というのは隠喩でしょう。

雨に濡れることは苦しみ悩みを表しています。

しかしそういったものから逃れて居心地のいい場所にいても、どこにも辿り着けません。

4行目「星空を〜」は、リスクを顧みずに前へ進むことを表しているのでしょう。

1番の歌詞とは違い、ポジティヴさが溢れています。

夢に向かって進む中で、壁に阻まれたり悔しい思いをしたりすることは間違いありません。

それでも、その先には輝かしい未来が待っていると信じること。

ここではそういったポジティヴな想いを歌っています。

音楽は永遠じゃない(サビ)

やがて音楽は鳴りやむと分かっていて
それでも僕らは今日を踊り続けてる
忘れない為に
記憶から消す為に
Oh Rock me baby tonight
また新しいステップを踏むんだ

出典: エソラ/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

ここからは2番のサビとなります。

1行目「やがて〜」という部分で提示されているのは、音楽はいつか終わるということ。

当然のことながら、無限に続く音楽はこの世にはありません。

いつかその曲は終わってしまいます。

2行目ではそれが分かっていても、その音楽を楽しんでいる様子が描かれているのです。

ここで書かれている音楽という言葉も隠喩でしょう。

この部分に登場する音楽という言葉は、希望といった言葉に置き換えることができます。

3行目では、何かを忘れないようにしている主人公。

これは、夢を志した時の気持ちの高まりを指しているのでしょう。

気持ちの高まりを忘れずに前へと進み続けること。

そのために今を楽しむのです。

そして、4行目はその反対ともいえる表現。

ここで指しているのは過去の苦い思い出でしょう。

いつまでも過去に囚われていては前に進めません。

そんな時に背中を押してくれるのが音楽なのです。

そして、6行目の歌詞では2行目と関連した表現をしています。

「新しい〜」というのは、これから送る日々のことでしょう。

今いる場所に甘えずに、前へと進むこと

それが大切であるといっているのです。

「エソラ」が表す意味とは

「ミスチル」が楽曲に込めた想いとは

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ここまで歌詞を読んできて分かること。

それは、この歌詞には前へ進むことの大切さが表されているということです。

そのきっかけは、主人公にとっては音楽でした。

この音楽に救われるという経験は、音楽が好きな方は理解できることだと思います。

そして「ミスチル」のメンバーも経験してきたことなのでしょう。

だからこそ、これだけの説得力を持った曲になっているのです。

「エソラ」は「絵空事」を意味している?

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そしてこの曲のタイトル「エソラ」にはそんな自分たちに対する皮肉でもあるのです。

「エソラ」は、「絵空事」という言葉から取られているのでしょう。

こんな風に希望的なことばかりを並べてしまう自分たち。

それでもその希望を失うことはできません。

何故なら、「ミスチル」彼ら自身がそうやってその希望に救われてきたからでしょう。

たとえこの曲で描かれた風景が「絵空事」であったとしても彼らは歌い続けます

この歌詞の主人公のように、空虚な日々から脱却するきっかけとなるのが音楽だからです。

彼らの音楽がそのためのスイッチになること。

それが「ミスチル」が「エソラ」に込めた想いなのでしょう。

人生は続いていく

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メロディーラインが描いたカラフルな希望のフレーム
輝きを撒き散らしては僕らに夢を見せる
めぐり逢う度に
サヨナラ告げる度に
Oh Rock me baby tonight
さぁ踊ろうよ ボリュームをもっと上げるんだ

出典: エソラ/作詞:Kazutoshi Sakurai 作曲:Kazutoshi Sakurai

音楽が私たちに見せるのは未来への道。

毎日を退屈に感じてしまっても、音楽があることで救われる人たちがいます。

3〜4行目の歌詞では出会いと別れを意味しているのでしょう。

人生は出会いと別れの連続です。

これは、人間関係だけではありません。

あらゆる出来事がその連続なのです。

夢を失ったとしても、また新しい夢を見つけて生き続けていく。

それが私たち人間の生活。

その儚い生活を続けるために、私たちは音楽を聴いてダンスをするのです。

爆音で流れる音楽に背中を押されながら生きていく。

この歌詞の主人公はきっとお気に入りの1曲と共に、日々を生き抜いていくことでしょう。

まとめ