きのこ帝国の佐藤千亜妃、自身初のソロEPのアナログ盤もリリース!

「佐藤千亜妃/Bedtime Eyes」のワンカット撮影のMVは前作の続編のよう?!初ソロEP収録曲の画像

2018年7月25日、きのこ帝国のボーカル、ギターを務める佐藤千亜妃が初となるソロEP「SickSickSickSick」をリリース。

収録曲は全5曲、打ち込みをメインにしたエレクトロなサウンドで、バンドとはまた違った新境地を垣間見せました。

共同プロデューサーに元電気グルーヴ、まりんこと砂原良徳を迎え、新ジャンルに挑戦するにあたっては申し分ない気合いの入りよう。

このEPが12月5日にアナログ盤でもリリースされることになり、再度話題を集めています。

佐藤をソロ作品のリリースに向かわせたきっかけは?

2007年のきのこ帝国結成より、長らくバンドでの活動を続けて来た佐藤

何故今になってソロEPをリリースするに至ったかというと、「バンド以外でも歌を磨いていきたい」と思ったからだそう。

このきっかけとなったのが、2017年2月8日に行われた「森亀橋」。

これが森俊之、亀田誠治、佐橋佳幸という日本の3大プロデューサーの共催による、なんとも豪華な出演者を集めたイベントでした。

この日佐藤Charaと共にステージに立ったのですが、これだけでもまさに夢の共演といったところ。

その他の出演者の歌も間近で体感した佐藤は衝撃を受け、自分ももっと歌を磨きたいという気持ちに至ったとのことです。

打ち込み主体のサウンドで歌に集中

サウンドを打ち込み主体にしたのは、やはりバンドとの棲み分けを明確にするため。

バンドではギターも弾く彼女ですが、今回は打ち込みを使ったということで歌に集中した作品となっているようです。

これは新境地とは言っても佐藤は普段から打ち込みでデモを作っているので、打ち込み自体には慣れていたんだそう。

並行して9月にはきのこ帝国のフルアルバムもリリース。

バンドでの活動も止めることなくソロも…ということで、ハードな取り組みをしているのかと思えば、そこは延長線上で上手くやれているみたいですね。

(と言っても、彼女の広いキャパシティがそう言わしめるのでしょう…)

収録曲から「Bedtime Eyes」に注目!続編のようなMVに迫る

今回はそんな「SickSickSickSick」の中から、収録曲「Bedtime Eyes」に注目。

MVもリリースから間もない8月1日には公開されています。

これがリリース同日に公開された「Summer Gate」と同じ山田智和監督が手掛けたものとなっており、まるで続編のような仕上がりに。

寝ぼけまなこの多幸感を湛える「Bedtime Eyes」

両曲とも緩やかなビートに乗せられた、どこか浮遊感を覚える音像。

佐藤の柔らかな声質が余計にそう聞こえさせるのかもしれません。

そして「Summer Gate」はどこか切ないような、憂いを感じさせたのに対して「Bedtime Eyes」はまさにそのタイトルのごとく。

寝ぼけまなこを連想させるような、フワフワとした多幸感を感じさせます。

曲中で使われている鐘の音は結婚式の象徴でもありますし、ベッドの上でまどろみながら大好きな彼のことを思い描く…のような感じでしょうか。

飾らない姿がグッとくる

「Summer Gate」も「Bedtime Eyes」もどちらも佐藤を主役にした映像。

彼女は元女優ということもあり、音楽だけでなく演技にも華がありますね。

これを続編のように例えるとすれば、Bedtime EyesはSummer Gateで夜の街に消えていった彼女の私生活といったところでしょうか。

Summer Gateのように着飾った姿も素敵ですが、こういうラフな一面もまた魅力的です。

余所行きの顔ではなく、飾らない姿を見ているような感覚になるからでしょうか。

音楽に溢れた生活を送る主人公

主人公の彼女が過ごす部屋は音楽好きであることが如実に表れたもの。

おもむろに横たえたギター然り、レコードプレイヤーや並べられたレコードも。

ヘッドフォンをして持ち出したのは打ち込みに使う機材でしょうか。

いずれにしても、手の届く範囲内に音楽に関するものが多数ある…そんな印象の暮らしをしている彼女。

これはもちろん本人の部屋ではないでしょうが、佐藤の私生活もきっとこんな感じで音楽に溢れているのではないでしょうか。