リアルすぎる恋愛ソング

阿部真央『都合の良い女の唄』は、一度聴けば衝撃を受ける、切なすぎる歌詞が特徴の楽曲です。

この曲は恋愛の駆け引きに失敗し、タイトル通り都合の良い女になってしまった自分への後悔を歌っています。

よくある幸せいっぱいなラブソング。キラキラな恋愛マンガ。

そういったものとは違った、決して夢物語ではないリアルすぎる恋愛が描かれているのです。

後悔の気持ちや彼への想いを力強く歌い上げる阿部真央の歌が心に響きます。

歌詞を解説

【阿部真央/都合の良い女の唄】歌詞を解説!後悔してももう遅い?!恋人になれなかった理由に心が痛む…の画像

では早速、その気になる歌詞をご紹介していきたいと思います。

もしかしたらあなたが過去に経験したような、今経験しているような恋愛がそのまま描かれているかもしれません。

1番の歌詞

【阿部真央/都合の良い女の唄】歌詞を解説!後悔してももう遅い?!恋人になれなかった理由に心が痛む…の画像

私はあなたに気づいてて あなたの気持ちに気づいてて
簡単すぎて 知らんぷりした

出典: 都合の良い女の唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

”あなたの気持ち”とは、つまりあなたは私のことが好きなようです。

あなたからの好意を私は、話している時間や取り合う連絡の空気などから感じ取っていたのです。

彼からのふとした言葉や行動で、彼は自分のことが好きなのかもしれないと気づいてしまうこともありますよね。

しかし私にとっては、その見透かせてしまう好意はつまらないと感じてしまうものなのです。

もっと駆け引きをして、ハラハラするような恋愛がしたい。

そんな、マンガやドラマのような恋愛に憧れる女性というのは、決して少なくないはずです。

選ばなかった理由

そして私はトキメイて あなたの気持ちに気づいてて
他の人 選んだ

出典: 都合の良い女の唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

私は、あなたとは別の人と恋に落ち、つき合うことになりました。

いつもとは違う環境での交流や、新しい出会い。

そういった新しい刺激があると、思わずときめいてしまうことがありますよね。

いつもあなたから感じていた好意。

それとは違った、他の人からの好意や恋愛の駆け引きに、私は思わずなびいてしまったのです。

そして、私が他の人を選んだ理由は、あなたへ見せつけるためでもあるのではないかと感じます。

他の人とつき合うことによって、私のために傷つく姿を見たかったのではないでしょうか。

私が手に入らなかったことに悲しむ姿。

ひどいことだとわかっていても、そういったことで自分の存在価値を感じられる。

女性とは、そういった一面も持ち合わせているものではないでしょうか。

起こり始める変化

でもね何かが違うの 何かが違うの
何故かあなたの相づちが恋しいの

出典: 都合の良い女の唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

他の人とつき合うことで、私の気持ちに変化が起こり始めます。

ときめいて選んだはずの相手。

ときめかなくて選ばなかったはずのあなた。

だから、他の人を選んだ今は幸せでいっぱいのはず。

それなのに、どうしても消えない違和感を、私は感じるのです。

自分で選んだ相手と一緒にいても、どうしても思い浮かぶのは選ばなかったあなたのこと。

話をしていても浮かんでしまう疑問。

本当にこの話を聞いてほしいのは、目の前にいるこの人なのだろうか。

どうして、彼と話していてもあなたのことが思い浮かぶのだろうか。

それは、心の奥底では本当はこの話をあなたに聞いてほしいからに違いありません。

しかし、私はそのことにずっと気づくことができなかったのです。

そして私はずるいことに あなたの気持ちに気づいてて
寂しくて 電話した
あなたはいつも通りで 私の気持ちに気づいてて
笑ってくれてた

出典: 都合の良い女の唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

そして私はついに、我慢できずにあなたに電話をかけます。

今までは、あなたの方がかけてきていた電話。

そのたびに、私はそこに感じる好意に気づいていながら気づかないふりをしていました。

挙げ句、他の人を選んでしまった私。

今さらあなたに電話をかける資格はないという後ろめたさがどこかにあるのです。

しかし、相手は自分に好意を持っている人という気持ちもあります。

どんな状況であれ、きっと私からの電話は嬉しいはずという気持ちもあるのです。

ずっと振り向いてくれなかった私が今さら電話をかけてきた。

その理由は、あなたには見透かされています。

彼とうまくいっていないのだろう。寂しいのだろう。

優しいあなたは、それでも笑って話を聞いてくれます。

本当は、他の人のものになってしまった私の話なんて聞きたくなくても当然なのにです。

起こってしまった変化

そして気づいたの 私気づいたの
もう何にもかも手遅れであること

出典: 都合の良い女の唄/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央